イーソルが「The Autoware Foundation」のプレミアムメンバーに昇格し自動運転技術に貢献
イーソルが「The Autoware Foundation」プレミアムメンバーに昇格
イーソル株式会社は、自動運転技術の国際業界団体である「The Autoware Foundation(AWF)」のプレミアムメンバーシップに昇格しました。このAWFは、株式会社ティアフォー、米国のApex.AI、英国のLinaroによって設立され、自動運転技術の業界標準を目指しています。イーソルは設立メンバーとし、これまでは「INDUSTORY & GOVERNMENT」レベルで参加していましたが、このほど最上級の「PREMIUM」メンバーに昇格したのです。
この昇格により、イーソルはAWFのTechnical Steering Committeeに参加し、自動運転の技術的方向性及び戦略の策定に貢献する役割を果たすことになります。また、Autowareの実用化プロジェクトを推進するためにも、重要な役割を担うことになるでしょう。
Autowareとは
Autowareは、レーザレーダ、カメラ、衛星測位システム(GNSS)などの環境センサを活用し、自車の位置や周囲の物体を認識しながら自律走行を実現するためのオープンソースソフトウェアです。イーソルは、Autowareの立ち上げ時からプロジェクトに参加し、独自のスケーラブルなリアルタイムOSであるeMCOSを用いた実証実験やデモを行ってきました。これにより、自動運転分野における技術の実現性が高まり、既に実用化されているイーソルのOSと組み合わせたソリューションが各国のパートナーと共に推進されています。
イーソルの技術力
イーソルの持つ技術力は、自動運転システムの開発において大きな期待を寄せられています。特に、eMCOSは、シングルコアからマルチ・メニーコア処理をサポートし、リアルタイム性が求められる複雑な処理を可能にします。イーソル独自の「セミプライオリティベーススケジューリング」により、メニーコア環境でも高いパフォーマンスとリアルタイム性を実現しています。これにより、自動運転やロボット制御といった先進技術の分野で、より安全かつ効率的なシステム開発に貢献することができるでしょう。
加藤真平氏のコメント
The Autoware Foundationの代表理事である加藤真平氏は、「イーソルのプレミアムメンバーシップへの参画を心より歓迎します。イーソルは、ROS 2を基にした新技術の開発において高い信頼性を持つ企業です。彼らの豊富な機能安全に関する知見を活かし、Autowareのビジョンを共に推進していくことを期待しています」と語っています。
権藤正樹氏のコメント
イーソル株式会社の取締役 CTO 兼 技術本部長の権藤正樹氏は、「AWFのプレミアムメンバーに昇格できたことを大変嬉しく思います。これにより、テクニカルな戦略策定に参加し、各メンバー企業との協力を進めることができるでしょう。eMCOSを中心にした我々のリーダーシップを強化し、自動運転技術の発展に寄与していく所存です」と述べました。
イーソルは、自動運転だけでなく、FA(ファクトリーオートメーション)、人工衛星、デジタル家電など多岐にわたる分野で組み込みシステム技術を進化させ、本サービスが世界中で採用されています。今後の彼らの業界への更なる貢献が期待されています。
会社情報
- 会社名
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イーソル株式会社
- 住所
- 東京都中野区本町1-32-2ハーモニータワー 24F
- 電話番号
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03-5365-1560