大阪市での幼稚園向けICTサービス「CoDMON」の導入
株式会社コドモンは、2024年9月から大阪府大阪市の51の幼稚園に対し、保育・教育施設向けのICTサービス「CoDMON」を導入することを発表しました。これは、大阪市が既に2021年より保育所53施設で導入している取り組みを、幼稚園部門へと拡大するものです。
コドモンの導入目的と機能
大阪市は、「CoDMON」の導入により、保護者と職員間の連絡を円滑にし、園児の安全管理を一層強化する意向です。加えて、デジタル技術を活用することで業務の効率化を目指し、教育の質を向上させることも狙いとしています。
「CoDMON」が提供する主な機能は以下の通りです:
- - 遅刻・欠席の連絡: 保護者はアプリを通じて、遅刻や欠席の連絡を容易に行うことができ、これにより施設側はリアルタイムで情報を受信できます。これまでの電話連絡に代わり、タイムリーな情報提供が可能になります。
- - お知らせ一斉配信: 保護者への連絡は、クラスや児童を選択してテンプレートから必要事項を簡単に選ぶことができ、多様な方法で情報を配信できるようになっています。
- - アンケート機能: 出欠の確認や保護者の意向を聴取するためのアンケートも提供されており、クラス単位での配信ができます。
- - 登降園管理: QRコードを使用した打刻により、登降園の記録が自動化され、保護者はその状況をスマホアプリで確認できます。
デジタル化が求められる背景
日本の行政においても、デジタル化はこれまで以上に重要なテーマとなっています。2021年に設立されたデジタル庁は、行政全体のデジタル推進を担い、保育や教育現場におけるICT活用の必要性を訴えています。厚生労働省が行った検討会でも、保育におけるICTの役割が強調されており、今後の標準的な業務運営において不可欠な要素と認識されています。
SaaSによる業務効率化
「CoDMON」はSaaS型のサービスであり、様々なメリットがあるとされています。多様な機能があらかじめ備えられているため導入に時間がかからず、コスト面でも利用者の負担を軽減できます。また、技術革新に迅速に対応しやすい柔軟性も特徴です。このような利点により、保育・教育機関においてスムーズな業務運営を実現することが期待されています。
さらに、十分な稼働実績のあるサービスは、現場に適応しやすく長期的な投資が保証されるため、導入選定時の重要な要素とされています。
コドモンの展望
2023年度のサービス継続率は99.8%に達し、全国約19,000の施設、約38万人の職員が利用しています。引き続き、多くの自治体での導入が進む中、コドモンは保育者と保護者にとって便利で効率的な環境を提供し続ける意向です。
株式会社コドモンのサービスが進化することで、今後も子どもたちにより良い保育・教育環境が提供されることが期待されます。