マンション大規模修繕工事の安心を担保！履行保証保険の利用が急増中！

マンション大規模修繕工事における履行保証保険の利用増加

近年、マンションの大規模修繕工事において、施工業者の倒産リスクが懸念されています。そこで注目されているのが、マンションあんしんセンター（MAC）と日新火災海上保険株式会社が共同開発した「大規模修繕工事向け履行保証保険」です。この保険は、施工業者が倒産した場合でも、マンション管理組合の損害を補償する画期的な制度として、急速に利用が広がっています。

増加する利用状況

2023年10月時点のデータによると、過去6ヶ月間で履行保証保険の申し込みがあったマンション棟数は32棟に上ります。工事金額は4,000万円から2億5,000万円と幅広く、一般的な大規模修繕工事だけでなく、排水管更生工事や外構工事にも適用されています。工期は半年以内が約70％、1年以内が約30％を占め、実施地域は首都圏が約70％、関西圏が約20％、中部圏が約10％となっています。

履行保証保険の概要

この保険は、施工業者が倒産して工事が中断した場合、管理組合が被る様々な損害を補償します。具体的には、弁護士費用、工事の出来高査定費用、現場管理費用、代替業者選定費用、アフター保証費用などです。これにより、管理組合は多額の費用負担を軽減できます。保険料は施工業者の経営状況や工期、請負金額によって変動しますが、例えば請負額5,000万円、工期6ヶ月以内であれば、保険料は約30万円です。

安心できる施工業者選定

履行保証保険に加入できる施工業者は、日新火災による審査を通過した業者に限られます。2023年10月時点で審査済の業者は32社あり、MACのホームページで公開予定です。この公開により、管理組合は安心して業者を選定できるようになります。

管理組合のサポート体制

MACでは、管理組合が保証内容を十分に理解できるよう、「保証内容に関する確認事項」をホームページで無料でダウンロードできるサービスを提供しています。この資料を活用することで、管理組合は業者選定時や契約締結前に、保証内容をしっかりと確認し、比較検討できます。これにより、より安全で安心な工事の発注に繋がるでしょう。