ハイレゾ音と癒し
2025-05-29 11:56:22

ハイレゾ自然音が進行がん患者の癒しに効果を示す研究発表

ハイレゾ自然音とがん患者の癒し効果



株式会社JVCケンウッドと国立がん研究センター東病院は、進行がん患者におけるハイレゾ自然音の癒し効果を検討する共同研究を実施し、成果を学術論文として発表しました。特に、緩和ケア病棟での患者において、ハイレゾ自然音が身体症状の緩和やストレス軽減に寄与する可能性が示唆されています。

研究の背景


この研究は、緩和ケアの一環として音楽や音響が持つ影響を探求する狙いがあります。近年、精神的なケアが重要視される中で、自然の音は心の安定に加え、身体的緩和効果が期待されており、ハイレゾ音質の自然音がどのように理解されるのかが焦点となりました。

研究の内容


実験では、国立がん研究センター東病院の緩和ケア病棟に入院中の進行がん患者を対象に、JVCケンウッドが収録・編集したハイレゾ自然音を用い、音響システムで再生しました。参加した患者の反応を日藝版「癒し評価スケール」などを用いて測定した結果、以下のような成果が得られました。
  • - ハイレゾ自然音を聞いた患者は、ストレスや不安感が緩和したと自覚し、約7割が全体的な状態が改善したと報告。
  • - 約半数が睡眠状態に良い変化を感じたと答えました。
  • - 心拍変動分析ではLF/HF比が減少し、自律神経の安定が示唆されました。

研究者のコメント


実施主催者である国立がん研究センター東病院緩和医療科の下津浦康隆先生は、「ハイレゾ自然音を用いた緩和ケアが、患者に不快感を与えることなく、短時間で効果を示したことに感銘を受けている」と述べ、今後の実用化に期待を寄せました。

今後の展望


JVCケンウッドは、この研究成果を基に、さらなる具体的研究を進め、整形外科など他の医療分野にもハイレゾ自然音の応用を考えています。患者の癒しと症状緩和に向けた新しいアプローチを模索し、実践に移すことで、多くの患者に利点をもたらすことを目指します。

研究の詳細


本研究の概要や論文の詳細は、以下のリンクからご参照ください。

この研究は、ヒーリング音楽が進行がん患者にどのように影響を与えるかの可能性を大きく広げるものであり、今後の医療現場での応用が期待されています。


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会社情報

会社名
株式会社JVCケンウッド
住所
神奈川県横浜市神奈川区守屋町三丁目12番地
電話番号

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