大村湾で安全な海遊びを楽しむ「カヌー・SUPツーリング」
夏の終わりの2025年9月20日、長崎県時津町で「大村湾カヌー・SUPツーリング」が開催されました。このイベントは一般社団法人大村湾ワンダーベイが主催し、海を安全に楽しむことを目的として行われました。カヌーやSUP(スタンドアップパドルボード)を通じて参加者に大村湾の魅力を知ってもらう機会を提供しました。
大村湾の特性と目的
大村湾は超閉鎖性海域であり、そのため波が穏やかですが、それでも安全が保証されるわけではありません。このイベントでは、参加者に海難事故の実態を理解してもらい、海で安全に楽しむための知識を身につけてもらうことが重要とされています。
参加者は28名で、事故やトラブルを未然に防ぐための海の安全講習からスタートしました。講師の冨田氏は、溺水事故が減少しているものの、海水浴や釣りの利用者が減っていることを指摘し、現状の危機感を伝えました。「泳げる人でも溺れる可能性がある」と警鐘を鳴らし、ライフジャケットの正しい着用法や、いざという時の対処法を実践的に教えました。30分という限られた時間でありましたが、参加者は真剣に耳を傾け、溺水事故を他人事として感じないように意識を高めていました。
スリル満点のカヌー・SUP体験
講習を終え、ライフジャケットを正しく着用した参加者たちは、ワクワクした表情で大村湾へと出発しました。穏やかな湖面を前に、多少の風はあったものの、カヌーやSUPを楽しむには最適な条件でした。最初は恐る恐るだった初心者もすぐに慣れ、笑顔で川の流れに乗っていました。
約1時間のアクティビティを経て、参加者たちは満足感でいっぱいになり、無事に陸へと戻ってきました。「SUPは初めてだったが、すごく楽しかった」「海難事故の危険性について考えさせられた」といった声が新たな学びを得たことを物語ります。
大村湾を守るために
この「大村湾カヌー・SUPツーリング」は、「海と日本プロジェクト」の一環として、海の環境問題を考える重要な機会となりました。地域住民、企業、自治体が一緒になって取り組むことで、海の環境を守る意識を高め、新たな世代に豊かな海を引き継ぐなことが求められています。
一般社団法人大村湾ワンダーベイは、今後もこのようなイベントを開催し、大村湾の美しさを守るための取り組みを進めていきます。さらに、海で遊ぶ楽しさと重要性をお伝えしながら、地域・環境の持続可能な発展へ寄与していくことを目指します。
団体概要
このような取り組みが、参加者の心に海の楽しさとその重要性を根付かせる手助けをすることを願っています。