世界の最貧国におけるワクチン接種推進の取り組み、日本主催の会議が横浜で開催
日本主催のTICAD7でのGavi会議
今年8月、横浜で開催される第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、Gaviワクチンアライアンスの第3次増資に向けたプレ会合が日本の主催で行われます。Gavi設立20周年に際し、世界で最も貧しい国々の何百万人もの子供たちに対する予防接種を維持するためのプランが発表される予定です。
GaviのCEOであるセス・バークレー氏は「日本がこの重要なイベントを主催してくれることに感謝している」と述べ、その意義を強調しました。この会議は、TICADがアフリカ諸国の健康と繁栄を支援する場であると同時に、予防接種がプライマリーヘルスケアの基盤であり、ユニバーサルヘルスカバレッジ(UHC)の実現に不可欠であることを示しています。ワクチンによる感染症予防は、子供たちが教育を受け、将来にわたって社会に貢献できる基盤を作ります。
日本の支援とGaviの活動
日本政府は2011年よりGaviへの財政支援を行っており、これまでに1億3,000万ドルを拠出しています。さらに、若手職員を派遣する新たな支援も開始され、国際協力機構(JICA)との連携も強化されています。このように、日本は国際保健における役割を拡大しており、特に子供たちへのワクチン接種を推進する重要なパートナーとしての立場を確立しています。
外務省の紀谷昌彦氏は「2020年は日本と国際保健にとって特に重要な年」と位置づけ、TICADおよびG20における日本のリーダーシップを介して、最貧国の人々の健康を向上させる使命に取り組んでいることを強調しました。
今後のGaviのビジョン
2020年には英国でのGaviの第3次増資会合が予定されています。この会合は、2021年から2025年にかけての感染症から子供たちを守る活動に必要な資金を確保するための重要な機会です。今回のプレ会合では、Gaviが次の5年間で達成したい成果と、必要な資金が話し合われます。
英国国際開発省のペニー・モーダント大臣は「英国と日本が強固なパートナーシップを築くことで、国際保健を推進し、特に子供たちへのワクチン接種を進めることができる」と述べ、これが持続可能な世界をつくる鍵であると語りました。
Gaviの成果と国際的な協力
Gaviは2000年の設立以来、7億人以上の子供たちに予防接種を行い、1000万人以上の命を救う成果を上げてきました。これは、多国間での官民連携による成果であり、UNICEFやWHOといった国際機関との協力にも依存しています。
ワクチンアライアンスは、低所得国に対するワクチンアクセスを改善し、子供たちの命を守ることを目指しています。Gaviの活動は、持続可能な財政支援や高品質なワクチンの供給を確保するための革新を通じて、今後も続いていくことでしょう。
まとめ
2020年のGaviの増資会合は、世界の最貧国への健康支援に向けた重要なステップです。日本が主催するこの会議は、世界中の子供たちの未来を守るために必要な支援を呼びかける場としての役割を果たします。国際的な協力を通じて、子供たちの健康を守り、より良い未来を築くための道筋が見えてきています。
会社情報
- 会社名
-
Gaviワクチンアライアンス
- 住所
- Global Health Campus Chemin du Pommier 40 1218 Grand-Saconnex Geneva Switzerland
- 電話番号
-