教育革新をもたらす『Libryプリント作成ツール Q.Bank』について
株式会社リブリーとカシオ計算機が共同で開発した新しい教育支援ツール『Libryプリント作成ツール Q.Bank』が、2024年3月より提供されることが発表されました。このツールは、教科書を発行する4社、実教出版、新興出版社啓林館、第一学習社、東京書籍の数学問題をクラウド上で柔軟に選び、編集することができるため、教師が自らオリジナルの試験問題や補助教材を簡単に作成できることが大きな特徴です。
学校教育のICT化の流れ
近年、文部科学省が進める「GIGAスクール構想」や、COVID-19のパンデミックによって、教育現場でのICTの必要性はますます高まってきています。特に、2023年2月にはデジタル教科書が正式な教科書として採用される方針が示され、来年4月には高等学校の教科書が見直しを迎える時期でもあります。このように教育の在り方が変化する中で、ICTに基づく新しい学習方法が求められています。
『Q.Bank』の機能詳細
『Q.Bank』では、利用が決定している出版社の問題が一元管理され、教師はこれを元に授業のスタイルや生徒のニーズに応じた問題を組み合わせることが可能です。具体的には、リブリーが持つ豊富な問題データベースに、各社の教科書や問題集、参考書に掲載されている数学問題を集約し、一方でカシオが得意とする数式入力を行うためのエディタ機能を用意しています。このことにより、教師は煩雑なプリント作成業務を効率良く行えるようになります。
さらに、作成した問題やプリントは、容易に他の教師と共有できるようになっており、問題シェア機能を通じてノウハウの蓄積や横展開が可能です。この機能によって、教育者同士が互いに教学を支援し合う新しい環境が生まれています。
また、『Q.Bank』では、2027年3月までにおよそ8万問以上の問題を収録する予定であり、更なる出版社の提携や、他科目への対応についても今後計画されています。これにより、教育現場におけるICT化が進むだけでなく、生徒に対する個別最適化学習の実現につながることでしょう。
展示会での紹介
リブリーは、2024年4月23日から25日まで東京ビッグサイトで開催されるEDIX東京や、6月11日から13日のEDIX大阪に出展する予定です。ここでも『Q.Bank』のデモンストレーションを行い、より多くの教育現場に向けたサービスの魅力を伝える機会となります。
未来への寄与
株式会社リブリーとカシオは、『Q.Bank』の提供により、教育のICT化をさらに促進し、人々の学びの環境を充実させることに努めていきます。これからの教育現場がどのように変わっていくのか、非常に楽しみです。