国際的な温暖化が進行している中、省エネルギーの重要性が日増しに高まっています。そんな中、2024年度(令和6年度)に発表された省エネ大賞において、三菱電機が開発したマルチエリア空調「Good Share!」とルームエアコン「霧ヶ峰 Zシリーズ」(2025年度モデル)がそれぞれ受賞しました。
受賞の概要
この省エネ大賞は、省エネルギーを推進する企業の優れた取り組みを表彰し、広くその活動を共有することで、より一層の省エネ意識を促進することを目的としています。特に建築分野において、三菱電機の「Good Share!」は資源エネルギー庁長官賞、そして「霧ヶ峰 Zシリーズ」は省エネルギーセンター会長賞を受賞したことは、同社の技術力と環境への配慮を示すものです。
省エネ視点での受賞製品
まず、「Good Share!」についてご紹介します。この製品は、ルームエアコン「霧ヶ峰」と送風ファン、環境センサーをクラウドでつなげ、室内の温湿度などの情報を集約します。このシステムは、快適なリビングの空間を非居室に有効活用することで、電気ヒーターを使用した場合と比較して消費電力量を約32.7%も削減することが可能です。また、日射熱を活用する自然エネルギーを取り入れることで、さらに省エネを実現します。
次に、「霧ヶ峰 Zシリーズ」ですが、この製品は独自の技術「エモコテック」を搭載しています。人の感情を測定し、それに応じて温度を調整する仕組みを取り入れることで、快適な温度と湿度を維持しつつ消費電力を抑える運転が実現されています。高気密・高断熱住宅で特に効果が発揮され、快適性の向上に寄与しています。
発表会と今後の展望
この受賞を受け、三菱電機の新たな空調システムは、2025年1月29日から31日まで東京ビッグサイトで開催される「ENEX2025第49回地球環境とエネルギーの調和展」にも出展される予定です。この展示は、実際に製品を体験する大きな機会となるでしょう。
受賞式は、初日の1月29日に同会場で行われ、業界内外での注目を浴びること間違いなしです。
三菱電機の取り組み
三菱電機グループは、1921年の創業以来、技術革新を通じて社会貢献に取り組んでおり、サステナビリティを重視した事業展開を行っています。デジタル技術を駆使し新たな価値の創造を目指す中、環境への配慮を常に念頭に置いた製品開発をすすめています。
今回の省エネ大賞受賞は、同社の努力が実を結んだ証拠であり、今後の展開がますます楽しみです。今後の三菱電機から目が離せません。