厚木はやぶさFCが心臓ドック導入、選手の健康管理を強化
近年、スポーツにおける選手の健康管理はますます重要視されています。特に心臓に関連する問題は、アスリートにとって深刻なリスクを伴います。そんな中、株式会社ココロミルが開発した「ホーム心臓ドック®」が、関東サッカーリーグ2部に所属する厚木はやぶさFCで導入されることになりました。この取り組みは、選手の健康を守り、パフォーマンスの向上を実現するための重要なステップとなります。
導入の背景と目的
スポーツ中の突然死の多くは心臓性が原因とされており、特にアスリートはそのリスクが高いとされています。なんと、スポーツ時のリスクは安静時の17倍にもなるというデータも存在します。このような背景から、厚木はやぶさFCは自身の選手の健康管理をさらに強化する必要があると判断したのです。
厚木はやぶさFCは、社会人が集まるサッカーチーム。選手たちは多忙な勤務を持ちながらも、早朝や夜に訓練しています。そのため、身体への負担が大きくなるだけでなく、健康状態の把握も難しい状況です。このような課題を考慮し、導入されたのが「ホーム心臓ドック®」です。
ホーム心臓ドック®とは?
「ホーム心臓ドック®」は、ウェアラブル心電計を使用して、選手の心疾患リスクを早期に発見できるシステムです。これは胸部に装着することで、8〜24時間の心電図データを収集可能。従来の短時間検査では見逃してしまう可能性のある不整脈や、心不全を引き起こす恐れのある睡眠時無呼吸症候群も検出できます。
このシステムは、心拍数だけでなく選手の睡眠状況やストレスレベルを可視化することができ、選手の全体的な健康状態を把握する手助けになります。これらのデータをもとに、選手一人ひとりに最適な健康管理が行えるのが大きな特徴です。
導入による期待
1.
心疾患の早期発見: 心疾患のリスクを早期に発見し、必要な対策を迅速に行える。
2.
パフォーマンス向上: 睡眠とストレスを可視化することで、選手の体調を適切に管理し、より良いコンディションで训练や試合に臨むことができる。
3.
選手寿命の延伸: 健康リスクを低減し、アスリートとしてのキャリアをより長く維持できるようサポート。
スポーツチームからの期待の声
厚木はやぶさFCのプロジェクト代表、サンドロ氏は「このウェアラブル心電図は心拍数の監視を超え、全体的な健康管理に寄与すると感じている。特に健康状態がパフォーマンスに与える影響についての理解が進むことは、アスリートにとって重要」とコメントしています。
また、株式会社ココロミル代表の林大貴氏は「今回の取り組みを通じて、選手の安心をサポートし、より多くのスポーツチームにこの技術を提供したい」と意気込みを語りました。選手の健康は、ただ競技力を高めるだけでなく、未来の多くの事例を防ぐ要素でもあります。
会社概要
株式会社ココロミルは、「病気で後悔しない社会」を目指し、ウェアラブル心電計を通じた長時間健康チェックを提供しています。健康寿命とクオリティ・オブ・ライフを向上させるために、技術を駆使しています。今後の活動に大いに注目です。