マンガを描きたいが諦めた人が90％超！縦スクロール漫画が新たな道を開く

漫画を描きたいが諦める人が90％超え！新たな可能性は“縦スクロール漫画”に

近年、幅広い年代の人々がマンガを描くことに関心を持っている一方で、実際には多くの人がその夢を諦めていることが明らかになりました。最近行われた全国の男女400名を対象とする調査によれば、実に90％の人々が「マンガを描きたいと思ったことがある」と答え、そのうち約90％が何らかの理由で描くことを諦めたとしています。

諦めた理由は？

調査によると、マンガを描きたいけど諦めた主な理由は「マンガを描くのに必要な才能があまりに多く感じたから」というもので、これは61.5％に達します。ただ才能や技術の壁を感じたことだけが理由ではありません。多くの人がマンガを描く機会を逃し、芽生えたアイデアやキャラクターを活かせずにいるのです。しかし、その一方で52.0％の人々が「チャンスがあればマンガを描きたい」と考えているという結果もあり、マンガ化したいアイデアを持つ人がたくさんいることも分かります。

縦スクロール漫画の魅力

このような中、新たな形態として注目されているのが「縦スクロール漫画」です。このスタイルでは、たった一つの画面にマンガの世界が広がり、読者がスマホを縦にスクロールしながら物語を楽しむことができます。この方式は、制作スタイルが従来のマンガとは異なり、ひとつの作品を複数人が分業して制作する体制が特徴です。これにより、描き手の負担が軽減され、より多くの人々が参加できるハードルが下がるのです。

調査では、75.5％の人が縦スクロール漫画を読むと回答しており、その魅力は多様な作品に触れる楽しさだとしています。「たくさんの種類があり多様性が楽しい」と感じる人が52.2％、さらに「見たことない作品を自分で見つけるのが楽しい」と答える人も37.9％いました。

新プロジェクト「TOON GATE」始動

このような背景を受けて、株式会社小学館とバンダイは「TOON GATE」という新プロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトは「誰でもマンガを作れる世界」を目指し、一般からキャラクターや物語、アイデアを募集し、プロの制作陣が力を貸して縦スクロール漫画として作品化する取り組みです。12月3日から正式にスタートするこの試みは、マンガを描きたいと思っているが諦めたすべての人に向けたものと言えるでしょう。