世界的なホテルチェーン、マリオット・インターナショナルは、2023年のESG(環境・社会・ガバナンス)に関する年次報告書「Serve 360 Report」を発表しました。
本レポートは、マリオットが掲げる「Serve 360:Doing Good in Every Direction」という理念に基づいた、持続可能な戦略の進捗状況を詳しく示しています。
気候変動対策の強化
マリオットは、気候変動対策を重要な課題と捉え、2025年までに温室効果ガス排出量を削減するという目標を掲げています。
具体的には、科学的根拠に基づく目標設定(SBTi)の認証を取得し、全施設におけるエネルギー効率向上や再生可能エネルギーの導入を進めています。また、EV充電インフラの整備にも積極的に取り組んでおり、2023年末までに世界中の1,800以上の施設に7,100以上のEV充電器を設置しました。
社会への貢献と人材育成
マリオットは、地域社会への貢献と人材育成にも力を入れています。
2023年には、世界中で310万時間以上のボランティア活動を実施し、災害復興支援や難民雇用にも積極的に取り組んでいます。また、人身売買防止のための研修プログラムを導入し、従業員の意識向上にも力を入れています。
具体的な取り組み例
- - ハワイ州マウイ島で発生した山火事の復興支援
- - 世界中で3,000人以上の難民雇用
- - 児童性的虐待を扱うウェブサイトのブロック
- - ウミガメ保護プログラムの実施
- - 食糧支援活動
- - 障がい者雇用
- - ケージフリー卵の利用促進
代表取締役兼CEO、アンソニー・カプアーノ氏は、「マリオットは、人々、地域社会、地球を大切にするという基本理念に長年取り組んできています。 マリオット施設がある場所において、善を重ねることは、ビジネスの長期的な成功と、お客さまならびに社員の福利をサポートします。私たちは、より強靭で、包括的で、責任ある旅業界を育むことに注力しています。」と述べています。
マリオットは、今後もESGへの取り組みを強化し、持続可能な事業活動を推進していくことを表明しています。