マルタイリング成長率
2015-06-12 13:30:01

米マルタイリング、知財翻訳サービスが過去最高の成長率を記録

米ユタ州プロボに本社を構えるマルタイリング社が、知的財産(IP)翻訳および外国特許出願のサポートサービス業界で、2015年第1四半期に前年同期比37%の成長を遂げたことを発表しました。これは、同社の持つ高度な翻訳サービスと市場の急増する需要が相乗効果を生んだ結果とされています。

同社の成長の背景には、アメリカ、ヨーロッパ、そしてアジア言語間の特許翻訳の需要の飛躍的な増加があるとされています。特に、特許付与までのプロセスの時間短縮、特許無効化リスクの低減、さらに特許取得に伴うコストを抑えることができる点が、顧客にとって大きな魅力となっています。このため、長期契約を結ぶ顧客が多くなり、また新たにグローバル企業からの大型特許翻訳依頼が増加していることも、成長の理由として挙げられます。

特に米国では、リーヒ・スミス米国発明法(AIA)の施行に伴い、特許出願件数が急速に増加しました。この影響で、本年9月から10月にかけては特許協力条約(PCT)が定める30ヶ月の優先権出願の締切が訪れるため、同社はさらなる需要の高まりを予想しています。実際に、この段階では前年同期比で65%の売上増が見込まれており、注目が集まっています。

マルタイリングは、2013年8月に米成長企業投資会社フロンティア・キャピタルから1,030万米ドルの資金調達を行ったことが成長の推進力の一つです。この投資により、同社は業務の改善や人材の育成に取り組み、2014年には前年比33%増、そして今年度第1四半期で37%増といった記録を達成しました。

そして、フロンティア・キャピタルのパートナーであり、マルタイリングの取締役でもあるマイケル・ルミッヒ氏は、会社が着実な成長を続けることに期待を寄せています。マルタイリングの社長兼CEOであるマイケル・スネドン氏も、「複数言語への翻訳が必要とされるため、ピーク時には膨大な翻訳依頼を迎えるだろう」と述べ、今後の需要の高まりに自信をのぞかせました。

マルタイリング社は1988年に設立され、現在では世界中のグローバル企業に対して知財翻訳や外国出願サービスを提供しています。母国語を話す翻訳者、科学者、エンジニア、法律の専門家によって構成される翻訳チームは、高度なプロセスとテクノロジーを駆使し、正確で高品質な翻訳を適時適切な価格で提供しています。これにより、クライアント企業は特許出願の件数を増やし、管理業務を軽減し、訴訟リスクを回避することができます。

具体的には、プロクター&ギャンブルや横浜ゴム、ダウコーニングといった大手企業にも利用され、その信頼性が寄与していることは疑いの余地がありません。マルタイリングの成長は、知財翻訳サービスが今後も重要な役割を果たすことを示唆しています。詳細については、公式ウェブサイト(http://www.multiling.com)を訪れると良いでしょう。

会社情報

会社名
マルタイリング社
住所
180 North University Ave, Provo, Utah 84601 USA6th Floor
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。