長野県塩尻市とエプソンが包括連携協定を締結
長野県塩尻市とセイコーエプソン株式会社が、地域の振興を目指した包括連携協定を締結しました。この取り組みは、同市が策定した「第六次塩尻市総合計画」に基づき、「多彩な暮らし、叶えるまち」という都市像の実現を目指すものです。カラフルな地域づくりに向け、両者が一緒に歩み寄る姿勢が新たな未来を描きます。
塩尻市の未来への挑戦
塩尻市は、人口減少など地域が直面する課題を解決するため、令和6年度から新たな総合計画を実施します。これにより、市民の生活の質を向上させる事を目指し、地域の情報化を強化しています。また、デジタル・トランスフォーメーション(DX)の推進により、行政業務の効率化や地域協力を進めており、特に自動運転技術やGBS(Global Business System)を活用した教育の支援を行っています。
最近では、塩尻市が自営型のテレワーク推進をテーマにした「KADO」を進行中であり、その中で高精度な3D地図を生成する取り組みも行っています。これらの先進技術は他の自治体からも注目され、多くの期待を寄せられています。
エプソンの役割とビジョン
セイコーエプソンは、「省・小・精」の理念のもと、持続可能な社会の実現を目指しています。野心に満ちたビジョン「Epson 25 Renewed」に基づき、地域DXの推進に向けた共創活動を行っています。今年の6月から塩尻市の地域DX拠点「core塩尻」のパートナーとして地域課題解決に注力する姿勢を見せています。
今後は、センサーやプリンティング技術を駆使し、地域ニーズに応えるべくオープンイノベーションを進めることで、塩尻市の多様な資源を最大限に活用していく考えです。
連携協定の具体的な目標
こうした包括連携協定のもと、以下の具体的な取り組みが実施されます:
1.
学びの多様性を重視した教育の促進
教育手法が多様化する現代、ICT機器やクラウドサービスを駆使し、スムーズに質の高い教育を提供します。
2.
観光資源を通じた地域の賑わいの創出
塩尻の特産である木曽漆器やワインの魅力を引き出し、エプソンの技術を活用した観光促進に取り組みます。
3.
地域のエコシステムの構築へ向けた活動
ゼロカーボン達成を目指し、地域課題を共に解決して持続可能な社会を形成するための協力を行います。
4.
行政の効率化と市民サービスの質向上
ICTを導入し、行政手続きのスムーズな運用を図ることで、より良いサービスを市民に提供します。
5.
地域に誇りを持つ世代を育成するまちづくり
エプソンの技術を広めることで、市民が地域への愛着を高め、「住み続けたいまち」をともに創出します。
結び
このように、塩尻市とエプソンの包括連携協定は、地域を豊かにするための新たな一歩です。共に推進する様々な活動は、地域住民の幸福度向上に寄与しながら、持続可能な社会を形成する道を切り開くことでしょう。今後の展開から目が離せません。