医療連携の未来を切り拓く!
新たなDXサービスの導入背景
株式会社M-INT(東京都中央区、代表取締役 藤尾 夏樹、以下M-INT)は、医療事務の効率化に向けた先進的な取り組みを発表しました。それは、セイコーエプソン株式会社(長野県諏訪市、代表取締役社長 小川恭範、以下エプソン)との共同による新しい診療情報管理のDXサービスです。このプロジェクトは、2025年4月から特定医療法人扇翔会南ケ丘病院(石川県野々市市、院長 川上 重彦、以下南ケ丘病院)で実施されます。
実証実験の目的と内容
M-INTの目標は、外部施設との文書の送受業務をデジタル化し、医療連携をよりスムーズにすることです。現状では、依然として郵便やFAXを用いた紙媒体の文書が多く残っており、業務負担やコストが増大しています。そこで、M-INTの提供する電子文書共有システムとエプソンの先進的なスキャナー技術の組み合わせにより、業務の効率化を図ります。
今回の実証実験では、診療情報提供書の管理や報告の業務が主な対象です。このプロセスの改善によって、医療機関間の迅速な情報共有が可能となり、患者へのフォローアップや診療の質の向上が期待されます。
また、これまで画像として保管されていた診療情報のデータ活用も重要なテーマです。地域の医療ニーズを見極めるために、紹介先施設との連携状況や依頼件数を整理・分析することで、地域医療システム全体の効率化にも寄与します。
南ケ丘病院の役割
本実証実験には、南ケ丘病院の協力が欠かせません。南ケ丘病院は2021年に金沢市から野々市市に移転し、回復期データの提供を中心として地域医療に特化した医療サービスを展開しています。また、急性期から在宅医療まで幅広い医療を提供し、地域住民に安心して利用できる医療環境を整えています。「感動と笑顔にあふれる医療」をビジョンに掲げ、地域医療への貢献を目指しています。
M-INTとは?
M-INTは、医療機関向けの特化したデータベースと文書・画像共有システムから成る医療連携サービスです。患者さんに最適な医療リソースを探すための機能を提供し、業務を大幅に効率化する役割を担っています。これにより、従来の紙ベースの煩雑な手続きを取り除き、デジタル化を進めます。医療現場での迅速な情報交換を可能にし、全体の医療連携をシームレスなものにすることが目標です。
まとめ
医療は常に進化の途上にあります。この新たなDXサービスは、限られたリソースを最大限に活用し、地域医療の質を高めるための革新的な取り組みであると言えます。M-INTとエプソンの連携によって、医療機関間の効率的な情報提供が実現し、地域住民への医療サービスの向上が図られることを期待しています。今後の実証実験の進展に注目です。