井波の新レストラン
2024-03-14 13:00:28

井波に薬膳日本料理が楽しめる新レストランが誕生!

富山の井波に新たな食文化が開花



2024年3月15日、富山県の小さな町、井波に薬膳日本料理をテーマにしたレストラン「施膳ろくざんさ」がオープンします。このレストランは、井波彫刻と呼ばれる木彫刻の名産地として知られ、地域の魅力を活かした料理を提供することで、地元の文化と言葉を深く交差させる試みです。

井波の伝統×薬膳料理



井波は、約8,000人が暮らす自然豊かな町で、彫刻の音が響く文化的な背景があります。この料理店は大正時代に建設された銀行の建物を改装したもので、古き良き伝統を感じさせながら、モダンなデザインが見事に調和しています。

特に注目すべきは、お米の炊き方です。伝統的な技法「ねかべっつい」を用いて炊き上げられたご飯は、深い風味とまろやかな甘さが特徴で、地域の特色を十分に生かしています。電気やガスを使用せず、自然の燃料であるもみがらを使った炊飯方法は、環境に配慮したエコフレンドリーなアプローチでもあります。

思いを込めた看板



看板の文字は、名シェフである谷口英司氏に依頼して書いてもらいました。彼の料理のテーマは「前衛的地方料理」で、井波を訪れた際にしか感じられない、一品一品が独自性を持っています。これにより、来店者はユニークな食体験を求め、世界中から訪れるゲストを魅了しています。

毎月変わる文化の展示



施膳ろくざんさでは、井波の彫刻文化もコース料理と一緒に味わうことができます。毎月異なる彫刻作品を展示する「ジソウラボ」と提携し、食文化と地域文化の交わりを体感する新たな試みです。目の前には美しい彫刻があり、舌だけでなく目でも楽しむことができます。

地元の恵みを活かした料理内容



料理に使用する食材は南砺市や砺波市産の旬のものを主に使用しています。例えば、自家製の葛豆腐には南砺産のパクチーを練り込むなど、細かな工夫が随所に見られます。また、料理の多様性に富んだ八寸は、井波彫刻が施されたプレートに盛り付けられた12皿から構成され、視覚的にも楽しませてくれます。

これに加えて、地元の特産物を活用し、郷土料理もまとまり、自然の恵みを感じながら味わえる料理が展開されます。特に嬉しいのは、「よごし」や新湊産ホタルイカのキムチなどがコースの終盤に提供され、食事の締めとして楽しむことができる点です。

店名の由来と薬膳の意義



店名の“施膳”は、中国の食事療法から取られた概念で、一人ひとりの体調に最適な食材を選び、健康を促進する意図があります。富山県は歴史的に薬の街として知られており、その背景を基に、食と健康を深く結びつけたいという思いが込められています。

井波の地元食材を存分に生かした薬膳料理は、地域の文化とともに新たな歴史を刻むことでしょう。水上氏と女将の二人三脚で、心を込めたおもてなしを受けながら、訪れる人々は特別な体験を通じて、この町の魅力を再発見することができるのです。

会社情報

会社名
施膳ろくざんさ
住所
富山県南砺市井波3624
電話番号

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