スタインバーグ社の新作楽譜作成ソフト『Dorico 6』の魅力
楽譜作成を専門とするスタインバーグ社が、最新のソフトウェア『Dorico(ドリコ)6』を発売しました。これは、音楽制作の現場でのニーズに応えるために設計された、フル機能を搭載した本格的な楽譜作成ツールです。
楽譜作成の新たな可能性
『Dorico 6』は、直感的なワークフローを採用し、構成や編集に関する時間を大幅に短縮。特に特徴的なのは、編集中に自動的に記譜内容をチェックする機能です。この校正パネルは、編集状況に応じてリハーサルや録音において疑問が生じる部分をリアルタイムでハイライトします。
また、ユーザーインターフェースも非常にシンプルで、ショートカットキーを駆使することでスムーズな入力と編集が実現されています。複数の楽曲や楽章を一元管理できる「フロー」によって、他の作品に影響を与えることなく、効率的に進めることが可能です。
多様な楽譜表示機能
新バージョンでは、カッタウェイ譜表の作成機能も追加されました。これは有名な作曲家であるルトスワフスキやリゲティ、ストラヴィンスキーの作品でよく見られるスタイルで、ワンクリックで容易に生成できます。さらに、複数行でのコード記号表示への対応も進化しており、カスタマイズしたコード記号をデフォルトの設定に適用することができます。
編集環境の利便性向上
『Dorico 6』では、スコア編集中に任意の範囲をループ再生できるサイクル再生機能も実装され、編集の結果をすぐに確認できるため、作業が格段に楽になります。また、画面のウィンドウに合わせて楽譜表示を最適化するフィルビュー機能によって、無駄なスペースを減らし、すっきりとした表示が可能です。
購入オプションとエデュケーショナル版
『Dorico 6』は、通常版の他にもエデュケーショナル版があり、学生や教師向けに優待価格で提供されます。購入時には学生証や教員証の提示が求められますが、教育現場においても非常に役立つツールです。
もちろん、無償版の「Dorico SE」もあり、これを利用することで、基本的な楽譜作成を体験することが可能です。
最新の動作環境
『Dorico 6』は、macOSとWindowsの両方に対応しており、それぞれのための推奨動作環境も整備されています。特に、64ビットのマルチコアプロセッサーを推奨しているため、最新のハードウェアを持つユーザーにとってはその能力を最大限に活かせる仕様になっています。
まとめ
新しい『Dorico 6』は、音楽制作における効率を劇的に向上させるための機能が盛り込まれており、従来の楽譜作成ソフトと比較しても、非常に強力なツールとなっています。音楽を愛する方々にとって、ぜひとも手元に置きたい一品です。詳しい情報は、スタインバーグの公式サイトにて確認してください。