アルテジェネシスの環境保護活動
美容業界において、環境保護と社会貢献に力を入れている株式会社アルテジェネシス(横浜市中区)は、国際環境NGO「バードライフ・インターナショナル」の日本支部、一般社団法人バードライフ・インターナショナル東京への寄付活動を行っています。2020年9月から始まったこの取り組みは、ヘアカラー施術の売上の一部を寄付として利用し、本年の9月30日付で寄付総額が26,864,665円に達しました。
渡り鳥保護の取り組みの背景
この寄付金は、東日本大震災で影響を受けた宮城県東松島市の湿地再生や渡り鳥の保護活動に充てられています。同社は「地域でいちばん愛されるサロン」を目指し、美容サービスの提供のみならず、地域の環境を保護することにも取り組んでいます。美容室で行われるヘアカラー施術は水質に影響を与える可能性があるため、その影響を軽減しつつ、地域の自然環境を守るためにバードライフ・インターナショナルの活動を支援しているのです。
支援の進捗と未来への展望
具体的な寄付金の運用としては、震災以降被害を受けた洲崎湿地の再生事業が進められており、ここでは野鳥の飛来地を復活させる様々な取り組みが行われています。2022年度には約1.0haの人工干潟が造成され、2023年度にはさらに約9,000m2の干潟が新設。このような環境整備の結果、すでに多くの水鳥が戻ってきており、重要な休息地点として乾燥しています。
アルテグループの今後の支援予定
今後も美容室での売上の一部を寄付し、地域の自然環境の保全に貢献するための活動を続けていきます。具体的には、湿地を守るために排水ドレーンの設置やさらなる湿地拡張が予定されており、このような取り組みにより生物多様性の保全を図ることが期待されています。産業発展と地域貢献の両立を目指す同社の志は、今後も多くの方に知られていくことでしょう。
結論
アルテジェネシスの取り組みは、美容業界が環境問題に対して積極的に関与していくための良い事例といえます。多くの人々がヘアカラーを楽しむことで、同時に自然環境への支援が行われるシステムが確立されているのです。これからも地域に根ざした企業として、環境保護活動に邁進していく姿勢が期待されます。