佐渡汽船がAI活用の多言語案内を導入し訪日外国人をサポート

佐渡汽船の新たな取り組み



佐渡汽船は、今年1月より訪日外国人の利便性向上を目指し、ターミナルでの案内を多言語化しています。この取り組みにより、空席案内や音声案内が日本語だけでなく英語、中国語、韓国語でも提供されるようになりました。

多言語化の背景



これまでは、ターミナルの案内の多くが日本語でのみ行われており、訪日外国人にとっては情報が限られていました。しかし、佐渡島の魅力が注目される中、世界文化遺産に登録された「佐渡島の金山」の影響もあり、訪れる外国人が増加しています。こうした背景から、佐渡汽船は多言語案内を推進することを決定しました。

多言語案内の内容



具体的には、以下のような内容が多言語化されています。

1. 空席案内のサイネージ
従来は日本語のみでしたが、現在は日本語、英語、中国語の表記をサイクリックに表示する仕組みを導入しました。これによって、利用者は空席状況や運航状況を簡単に理解できるようになりました。

2. ターミナル内での音声案内
これまでの音声案内は英語での情報提供が中心で、情報量が日本語に比べて少ないという課題がありました。新たに加わった中国語と韓国語では、日本語と同様の情報量で案内されるため、より正確で詳細な情報が訪日外国人に伝わります。

AIを活用した新たなシステム



この多言語案内の実現には、(株)ティファナ・ドットコムとの提携が重要な役割を果たしています。同社の「AIさくらさん」という AI プログラムを活用することで、ターミナル内でのテキスト読み上げ機能と船舶運航状況を連動させた自動放送システムを構築しました。

従来の方式では事前に録音した音声を流していましたが、新たなシステムではAIによる自動翻訳が可能になり、必要に応じて容易に各国語の放送が行えます。これにより翻訳者不足の問題や翻訳作業の省力化も実現しました。また、日本語の入力方法もキーボード打ち込みだけでなく音声入力にも対応しており、利便性が向上しています。

今後の展望



佐渡汽船は、訪日外国人の増加に伴い、さらなるデジタルトランスフォーメーションを推進していく計画です。多言語案内の導入により、訪れる外国人がより快適に佐渡地域を楽しめるよう、今後も様々な施策を展開していくことでしょう。これにより、佐渡島のさらなる魅力を発信し続けることを期待しています。

会社情報

会社名
株式会社みちのりホールディングス
住所
東京都千代田区丸の内一丁目9番2号グラントウキョウサウスタワー8階
電話番号

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