ジャパン・メディカル・カンパニーの新たな挑戦
医療機器メーカーであるジャパン・メディカル・カンパニーは、過去130年のものづくりの伝統を背景にして新しいコーポレートロゴをリデザインしました。このリデザインには、代表の曾祖父が1897年に創業した大野鐵店の歴史が大きく影響しています。大野鐵店から受け継いだ「人のために事業を行う」という信念は、現在も変わらずジャパン・メディカル・カンパニーの成長を支えています。
精密医療模型の製造とヘルメット開発の実績
同社が手掛ける精密医療模型「KEZLEX」は、脳神経外科や耳鼻咽喉科の医師から高い評価を得ており、手術手技の習得に役立っています。さらに、小児脳神経外科医と共に開発した頭の形を矯正する「クルムフィット」も導入されており、その品質の高さが証明されています。特に、約16,000件の累計症例は、ヘルメット治療の効果を裏付ける重要なデータです。
ロゴデザインのコンセプト
リデザインされたロゴには三原色と基本的な形状が取り入れられています。これにより、さまざまな形を組み合わせ、新たな創造が生まれる瞬間を表現しています。このデザインは、医療の進化とものづくりの精神を融合させた象徴的な存在として位置づけられました。また、ブランドカラーには静的な印象のブルーではなく、動的な印象を与えるオレンジ系の色が採用されています。これは新たな選択肢を生み出す「挑戦心」や「パイオニア精神」を強調しています。
デザイン監修者からのコメント
デザインの監修を担当した杉山恒太郎氏と山根哲也氏は、共にこのリデザインが持つ意義を強調しています。杉山氏は、130年の歴史を継承することでこの事業が成り立っていると語り、山根氏は伝統が「未来」を見通すための礎であると述べています。どちらも、企業の存在意義を見つめ直した結果としてのリデザインを評価しています。
ジャパン・メディカル・カンパニーの未来
今後もジャパン・メディカル・カンパニーは医療技術の革新を追求していく意向を示しています。彼らの目標は、医療機器だけでなく、医療の現場で新たな価値を提供し続けることです。社名にもあるように、「日本」に根ざした医療技術の発展を目指して、さらなる挑戦を続けていくでしょう。
この新しいロゴマークは、過去を尊重しつつ未来志向のデザインを反映し、ジャパン・メディカル・カンパニーの新時代の幕開けを告げています。