スキャンディット、インテージ向けバーコードスキャンSDKを提供し業務効率を向上
スキャンディット合同会社が、マーケティング調査を行う株式会社インテージ向けに自社開発したスキャンアプリに、Scandit Barcode Scanner SDKを導入したことを発表しました。これにより、インテージの分析業務は大幅に効率化されました。この記事では、その導入経緯と影響を詳しくご紹介します。
1. 背景と課題
インテージは1990年代に専用のバーコード読み取り装置を使って電話回線経由でデータを収集していましたが、時代の変化に伴い、2012年からは「CueScanner」というAndroidアプリを開発し、調査モニターに提供してきました。当初は、スマートフォンの種類やOSバージョンの多様性により、開発が難航し、オープンソースライブラリの非効率性から商用スキャンソフトへのシフトが決定されました。
2. Scandit Barcode Scanner SDKの導入
インテージでは結論を出すまでに1~2ヶ月をかけ、市販のさまざまなバーコードスキャンソリューションを比較しました。その結果、機種やAndroidのバージョンに関わらず高い精度を誇るScandit Barcode Scanner SDKが選ばれました。同SDKの導入後数ヶ月で新しいAndroid版「CueScanner」がリリースされ、利用者からは高い評価を得ています。
さらに、iOS版アプリの開発にも同SDKが採用され、統一したサポートが実現。これにより、開発効率は飛躍的に向上しました。
3. 新アプリ「ショピレコ」の開発
調査モニターからのデータ収集方法をより効率的にするため、インテージはスマートフォンだけでデータの読み取りから送信を完結させる「ショピレコ」を開発しました。このアプリにもScandit Barcode Scanner SDKが利用され、現在では約半数の調査モニターが利用しています。
4. 導入後の効果
Scandit Barcode Scanner SDKを導入した結果、インテージは以下のような効果を実感しました:
- - スキャン性能の向上:Android版「CueScanner」のスキャン性能が向上し、iOSアプリ「ショピレコ」でも採用される運びに。
- - 精度の向上:高い読み取り精度のおかげで、データ修正が減少し、業務の効率化が図られました。
5. 専門家からのコメント
インテージのデータマネジメント事業本部で活躍する栗原千明氏は、「毎日のデータ収集には高い精度が欠かせない」と述べ、バーコードスキャンの安定性がリサーチ事業の核であると強調しました。また、高野清志氏も「スキャンディットを導入したことで、データエラーの割合が減少し、業務負担も軽減された」と語っています。
6. スキャンディットとは
スキャンディットはSmart Data Captureのリーダーとして、業務の自動化を支える技術を提供します。世界中の多くの大手企業がその技術を導入し、業務の効率化を図っています。特に、スキャン速度と正確性に優れたScanditは、マーケティングリサーチにおいても必要不可欠な存在となっています。
結論
スキャンディットのBarcode Scanner SDK導入により、インテージは自社のデータ収集方法を革新しました。今後もこのテクノロジーを通じてさらなる効率化を目指すことでしょう。スキャンディットの技術に期待が寄せられる中、業界全体にどのような影響を及ぼすのか、引き続き注目が集まります。