キックオフイベント開催
2023年7月3日、公益財団法人さいたま市産業創造財団は、さいたま市アクセラレータープログラム(SCAP)のキックオフイベントを実施しました。このプログラムは、選び抜かれた5社のスタートアップを対象に、約7か月間の支援を行うものです。最終的には2026年2月に成果発表会が予定されています。
イベントの目的
SCAPのキックオフイベントは、プログラムの開始を前に、さいたま市やその周辺のサポーターたちと選ばれたスタートアップとのネットワークを構築するために開催されました。当日は、金融機関や大学、公的支援機関、メディアなど、さまざまな分野から20名以上の参加者が集まりました。
基調講演と挨拶
イベントでは、株式会社ゼロワンブースターホールディングスの代表である鈴木規文氏が基調講演を行いました。彼は地域発のスタートアップが持つ可能性や、エコシステムの重要性について熱弁しました。さらに、公益財団法人さいたま市産業創造財団の事務局長、佐々木哲也氏は、AIガバナンスやドローン技術、醤油粕のアップサイクルなど、地域の革新的なスタートアップへの期待を表明しました。
SCAP採択スタートアップの紹介
キックオフイベントでは、5社の採択スタートアップが自身の事業内容や目標を発表しました。
1.
株式会社Controudit AI
AIの安全で公正な活用を支援する「AIガバナンス支援サービス」を提供し、企業がAIを活用する際のリスク管理を手助けしています。
2.
株式会社スカイブリッジ
ドローンと3次元測量を利用した点検やデータ活用を行い、産業のさまざまなニーズに応えています。
3.
Smoke-i-freet
醤油粕をアップサイクルし、燻製材として新たな価値を提案。食品リサイクル法に配慮したビジネスモデルを展開しています。
4.
ツナグッド
障害者やその家族が“働き続ける力”を育む支援事業を提供し、自立を促す環境を構築しています。
5.
ライフサポートジャパン株式会社
終身賃貸という新しい不動産サービスを展開し、賃貸住宅の選択肢を増やすことを目指しています。
ネットワーキングの重要性
このイベントでは、採択スタートアップとサポーターたちの名刺交換や情報交換が行われ、互いの事業推進に向けた関係構築が進みました。定刻を超えても盛り上がりは続き、今後の支援が期待される場面が見受けられました。
今後のイベント予定
SCAPでは、今後も中間ピッチイベントや成果発表会を予定しています。中間ピッチイベントは2025年10月15日に行われ、参加者の中間成果を発表します。また、2026年2月4日には最終成果発表のデモデイが行われる予定です。
さいたま市産業創造財団について
公益財団法人さいたま市産業創造財団は、市内中小企業や創業者の支援を行い、地域産業の振興に寄与しています。今後も地域のニーズに応じた支援を強化し、起業家の育成とビジネスの発展をサポートしていくことでしょう。