神奈川大学高大連携協議会フォーラムのご紹介
2017年8月4日、神奈川県横浜市に位置する神奈川大学で第12回高大連携協議会フォーラムが開催されました。このフォーラムでは「主体的・対話的で深い学び」の実現を目指し、教育現場でのアクティブ・ラーニングの実践とその評価方法についての情報交換が行われました。
フォーラムの概要
フォーラムは12:50より始まり、参加者は予定通りに横浜キャンパスのセレストホールに集合しました。申込みは先着順で行われ、350名の定員に対して多くの関心が寄せられました。参加者は、多種多様な教育関係者が集まり、教育の質を高めるための知見を共有することが期待されていました。
イベントは、基調講演から始まりました。早稲田大学の田中博之教授が「アクティブ・ラーニングの学習評価の在り方」というテーマで講演を行い、ルーブリックの活用方法について詳しく解説しました。評価方法ひとつをとっても、多様な能力を測るためにはどのような視点が必要かを考える貴重な機会となりました。
実践発表
次に、講演の後には実践的な発表が行われました。
- - 実践発表1: 神奈川県立大和南高等学校の渡邉研悟教諭が、生徒が習得した知識をどのように活用し、深い学びへと繋げるかの実践事例を紹介しました。特に、生徒が主体的に学ぶ姿勢を培うための工夫やその成果について触れました。
- - 実践発表2: 静岡県立浜松北高等学校の大村勝久教諭による発表では、高校数学における主体的・対話的な学びの実践が紹介されました。数学という分野でのアクティブ・ラーニングの具体的な手法は、多くの参加者の興味を引きつけました。
- - 実践発表3: 玉川大学の下村恭広准教授は、大学初年次教育における、ディベートを通じた論文執筆指導の実践を語りました。学生がどのようにアクティブに思考を深め、論理的な文章を書く力を育むかが具体例をもとに説明されました。
パネルディスカッション
最後に、パネルディスカッションが行われ、講演者や実践発表者が集まり、観客からの質問に答えたり、意見を交わしたりしました。神奈川県立藤沢清流高等学校の小島昭彦総括教諭がモデレーターを務め、参加者全体での意見交換が活発に行われました。教育関係者同士のつながりを深める場としても多くの方が積極的に発言し、重要な学びの場となりました。
総括
出席した多くの参加者が示したように、アクティブ・ラーニングは現在の教育界において非常に注目されています。このフォーラムを通じて、教職員間での知識共有が促進され、より良い学習環境の構築へとつながることが期待されます。終了後には、参加者同士の情報交換会も行われ、教員間のネットワークの構築においても貴重な機会となりました。今後、さらなる高大連携が期待される中で、教育の未来を築くためのヒントが詰まったフォーラムでした。