大広と大広WEDOが手掛ける「DDD-AI」とは
株式会社大広とその関連会社である大広WEDOが新しくリリースした
「DDD-AI」(Deep Dialogue Design - AI)は、顧客との対話を基にした先進的なマーケティング支援プラットフォームです。この革新的なツールは、SNSなどから顧客の声を集約し、生成AIを駆使してその声の背後にある顧客の姿やニーズを明らかにすることを目的としています。
DDD-AIの背景と目的
大広グループの代表、
泉恭雄氏によれば、マーケティングの世界はデジタル化が進む中で顧客の声をどのように収集し、活用するかが重要な課題となっています。そこで、大広はAIと機械学習のスペシャリスト集団である
Laboro.AIの技術支援を受けて、このプラットフォームを開発しました。最初に自社の社員がツールの利用を開始した後、将来的にはクライアント企業への導入が進められる予定です。
「DDD-AI」の搭載ツール
DDD-AIは、顧客との対話を重視した複数のツールを含んでおり、それぞれが特定の機能を果たします。主なツールは以下の3つです:
1. TribeAI(トライブエーアイ)
TribeAIは、SNSに流れる膨大な「顧客同士の対話」を徹底的に分析し、ブランドや商品に関連する価値観を明らかにするAIツールです。これまではテキストデータの取り扱いが難しく、十分な分析が行えなかった顧客の声に新たな光を当てることが期待されています。
例えば、ヘアケア商材に関するターゲット分析において、TribeAIはSNSの投稿から迅速に5つの顧客グループを特定し、詳細な分析結果を提供しました。これにより、企業はより的確なマーケティング戦略を打ち出すことが可能になります。
2. BrandDialogueAI(ブランドダイアログエーアイ)
次にご紹介するのは
BrandDialogueAIです。このAIチャットボットは、顧客データや商品情報を基に、個別の顧客とのOne to Oneの対話を行います。従来のチャットボットとは異なり、顧客との深いつながりを築くことができます。ダイナミックプロンプト技術を活用し、対話内容に応じたプロンプトを瞬時に入れ替えることによって、より自然で効果的なコミュニケーションが実現されます。
3. ToiBoxAI(トイボックスエーアイ)
最後に、
ToiBoxAIはAI同士が協力して特定のテーマについてワークショップを行うツールです。AIは最も活発な議論が行えるように、自ら人格を組み合わせて議論を行い、新たな発見を促進します。この機能により、企業はスピーディーにアイデアを生み出すことができるでしょう。
新たな価値創出に向けて
「DDD-AI」の真の魅力は、顧客との対話をマーケティングに生かす視点にあります。顧客から集約した豊富なデータは、顧客理解を深め、新たな価値を創出するための強力な武器となります。大広と大広WEDOは、このプラットフォームを活用し、企業のマーケティング活動を全方位で支援することを目指しています。
私たちがこの新しいAIプラットフォームを通じて、企業と顧客との関係がどのように進化していくのか、今後の展開から目が離せません。