Shucuru:コロナ禍で生まれた新たなウェディングの形
新型コロナウイルスの影響で社会が一変する中、ブライダル業界もその波に飲まれていました。多くのカップルが結婚式を延期せざるを得ない状況になり、結婚式のスタイルもまた、見直しを迫られる時期にありました。そんな逆境の中で誕生したのが、株式会社Shucuruです。創業者の谷中真理子さんと陽けいさんは、その背景に深い思索と新たな挑戦を秘めています。
創業の背景
谷中さんと陽さんは、日本のウェディング業界でそれぞれ異なる事業を展開していました。谷中さんはウェディングドレスのシェアリング事業を、陽さんは結婚式のプランニングを手掛けていました。しかし、コロナ禍によって事業が一時中断することとなり、彼女たちはこの時間を利用してウェディングの本質を考えることにしました。
「今後のブライダル業界はどうなってしまうのか?新しい時代にはどんなウェディングが相応しいのか?」そんな問いを抱えながら、彼女たちは新たなビジョンを模索していきます。コロナの影響を受けた多くのカップルにヒアリングを行い、結婚スタイルの変化を共有しました。その結果、「ナシ婚」の選択をするカップルが増加していることを痛感し、視点を変えることが必要だと認識しました。
「ナシ婚」と新しい選択肢
近年、結婚式を挙げるカップルの割合は下降の一途をたどっています。2014年には約70%という高い割合だった結婚式を行うカップルも、2019年には51%に減少。特に「ナシ婚」を選ぶカップルが多い背景には、晩婚化やライフスタイルの多様化が影響しています。こういった状況を受けて、Shucuruは「ナシ婚」層にも支持される新たなお祝いの選択肢を提供することに注力しています。
「多くの人を集めることが難しい現代において、結婚式のあり方を見直す必要がある」と谷中さんは力を込めます。Shucuruは、従来の枠組みにとらわれず、より本質的かつ多様性を尊重した祝いの形を提供するための新たなスタートを切ったのです。
Shucuruの名称の由来
会社名「Shucuru(シュクル)」は、ウェディングにおける「祝する(しゅくする)」という気持ちにインスパイアされた造語です。大切な瞬間を一緒に祝福する場を創出することを目指しており、顧客が家族や友人と共に特別な時間を過ごせるような様々なシーンを提案することが理念です。
創業者プロフィール
谷中 真理子さん
早稲田大学卒業後、国際物流会社に入社。その後広告業界に転職し、約10年間の海外勤務を経て、日本に帰国。自らウェディングドレスのシェアリング事業を立ち上げ、2020年にShucuruを設立。
陽 けいさん
ワシントン大学卒業後、Googleに入社し、特にマーケティングチームで手腕を発揮する。自身の結婚式をきっかけにウェディング業界に飛び込み、Shucuruの創業に参加。
Shucuruの未来
Shucuruの設立は、単なる事業の始まりではありません。ウェディングの新たな形を常に追求し続けることで、カップルたちにとって特別な瞬間をより一層輝かせるための挑戦が始まったのです。今後も彼女たちの活動に目が離せません。
コロナ禍での起業の背景やビジョンについては、彼女たちのnoteでも詳しく語られていますので、興味がある方はぜひ覗いてみてください。
Shucuruのnote