ミマキエンジニアリングの新たな挑戦
長野県に本社を構える株式会社ミマキエンジニアリングが、3Dプリント業界でのデータ準備をさらにスマートにするため、最新のソフトウェア「Mimaki 3D Print prep Pro ver2.0(通称:3DP3v2)」を発表しました。この新しいプラットフォームは、今年の6月に提供が始まる予定で、4月にはアメリカ・ボストンで行われるRAPID + TCT 2026でのデモンストレーションも行われるとのことです。
3Dプリント市場の拡大と課題
最近の3Dプリント市場は急成長を見せています。製造業の試作から医療、建築、さらには個人のクリエイターによる利用まで、多岐に渡る用途が存在します。しかし、3Dプリントにおける「データ準備」は未だに多くのユーザーにとっての大きな課題です。CADや3Dスキャンから生成されたデータは、そのままでは正確な造形が難しく、形状の確認や修正が必要になります。これには専門的技術が求められ、且つ時間もかかるため、多くの利用者にとっては非常にハードルが高い作業となっているのです。
アップデートのポイント
1. 自動格子変換機能
3DP3v2の最大の特長は、内部構造を自動的に格子構造に変換できる機能です。これにより、従来の中空や中実に加え、4種類の格子パターンから選ぶことができます。これにより、造形物の軽量化が実現できるだけでなく、柔軟性のある素材との組み合わせにより、よりリアルな質感の表現が可能になります。たとえば、柔らかさやクッション性を持つ試作品の制作も簡単に行え、様々な現場でのビジュアライゼーションが向上します。
2. LiDARスキャンデータの変換機能
次に、ドローン等で取得した地形データや遺跡のスキャンデータを直接3Dプリント用データに変換できる機能も搭載されています。これにより、測定データを手軽に3Dプリントに活用でき、デジタルアーカイブから実際の製品作成までの流れが一元化されます。
3. CTスキャンデータの一貫変換機能
CTスキャンデータも、3DP3v2で一貫して3Dプリント用データに変換できるようになりました。従来は複数のソフトウェアを用いる必要がありましたが、これによりワークフローがシンプルになり、医療現場においても迅速な立体モデルの作成が可能になります。
利用環境の向上
さらに、従来はインターネット接続が必要だった3DP3が、バージョンアップによりオフラインでの利用も可能になりました。これにより機密情報の漏洩リスクが低減され、より安全に運用できる環境が整いました。
まとめ
マキエンジニアリングの新ソフトウェアのアップデートにより、3Dプリントのデータ準備は一層手軽に、そして効率的になると言えます。これからも同社は、技術革新を通じて、ユーザーのものづくりをサポートしていくことでしょう。