データロガーUCAM-80Aが2024年度グッドデザイン賞を受賞
株式会社共和電業が製造するデータロガーUCAM-80Aが、2024年度のグッドデザイン賞を受賞しました。この製品は、従来の静ひずみ測定器の進化版であり、インフラ監視分野に加えて、実験研究分野でも利用可能な操作性を追求して開発されたものです。
UCAM-80Aの特徴
UCAM-80Aは多点のセンサからの信号を高精度で長期間計測できる、使用者志向のデータロガーです。主に実験室やダム、発電所などさまざまな施設において、材料や構造物の状態をモニタリングするために使用されます。このデータロガーは、最大で1000点の測定点を設定できるため、大規模な計測が可能で信頼性の高い性能を提供します。特に、ひずみ、温度、電圧、電流などの多様な測定対象に対応しており、使い方次第で幅広い分野に貢献することができます。
デザインの背景
UCAM-80Aのデザインには、現代の社会問題が反映されています。労働人口の減少や高齢化の進展に伴い、省力化が求められる中、実験研究分野においては、「試行錯誤のしやすさ」が重要視されるようになりました。従来機では計測時に操作がなかなか行えない状態がありましたが、UCAM-80Aでは、この点に重点を置き、使いやすさを向上させました。
デザインプロセスでは、最新の市場ニーズを分析し、現場の事情を細かく把握した結果、操作性の向上が実現されています。審査員からも、丁寧にデザインに落とし込むプロセスが評価されたことが印象的でした。
審査委員の評価
審査委員からは、UCAM-80Aがインフラ監視分野から実験研究分野への新たな市場を開拓し、現場のニーズに基づいたデザインが評価されました。操作性を重視したインターフェイスデザインや、機能部品が視覚的な製品アイデンティティを形成していることも高く評価されました。
共和電業について
株式会社共和電業は1949年に設立され、75年以上にわたって高性能のひずみゲージや測定機器を開発・製造しています。官公庁や大学、民間企業に向けて様々な計測ニーズに応え、安全で持続可能な未来を築くための貢献を続けています。
今後、UCAM-80Aは市場でのさらなる浸透を目指し、ブランドイメージの向上に努めるとともに、より多くのユーザーにその性能を届けることを計画しています。皆さんもこの革新的なデータロガーの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
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