熊本での半導体分野に特化したピッチイベント
熊本県は、半導体分野のベンチャー企業やスタートアップ支援を目的とした公式なピッチイベント、「Kumamoto Semiconductor Venture Pitch 2025-2026」を2026年2月26日(木)に開催します。このイベントは、熊本発の半導体ベンチャーの発掘と育成を目指し、参加者のエントリー受付が2025年10月10日(金)から始まります。エントリーの締切は11月25日(火)まで。これにより、熊本県から世界に挑戦する企業の誕生を期待されています。
イベントの背景と目的
熊本県は1960年代から大手半導体企業が進出し、関連企業が集まる日本有数の製造拠点に成長しました。最近では、TSMCの進出によってさらなる発展が期待されています。しかし、大手企業に依存する産業構造が課題となっており、新たな事業や雇用の創造が求められています。そこで、熊本大学や地元企業との連携を深め、技術開発と人材育成に取り組みながら、半導体技術と他産業の融合でのベンチャー創出に注力しています。
このピッチイベントは、「半導体で起業するなら熊本」というブランド作りの一環として位置づけられています。熊本は今、半導体産業での成長を促すために大きなチャンスを提供し、多様な挑戦者にその舞台を提供することを目指しています。
イベントの概要
- - 開催日: 2026年2月26日(木)
- - 会場: 熊本城ホール(熊本県熊本市中央区桜町3-40)
このイベントは二つの募集枠に分かれています。
1. ビジネスプラン枠
- - 対象: 半導体分野の新規事業に取り組む中堅・中小企業、スタートアップ企業、創業を検討する団体・個人
- - テーマ: 半導体の設計、製造・加工、材料に焦点を当てた革新的なビジネスプラン
- - 審査項目: 市場規模、技術革新性、実現可能性など
2. 学生アイデア枠
- - 対象: 国内の大学、高等専門学校、工業系高等学校の学生
- - テーマ: 新たなビジネス創出につながるアイデア
- - 審査項目: アイデアの独創性、実現可能性、説明の明快さなど
応募と選考プロセス
応募は特設サイトから行います。エントリー後、書類審査が行われ、通過者にはコンサルタントによるメンタリングが行われます。最終的には2026年2月26日に熊本城ホールでプレゼンテーション審査が行われ、受賞者にはビジネス化の支援が提供されます。
熊本県からのメッセージ
熊本県知事の木村敬氏は、半導体による新産業の創出を目指し、地域の成長を後押しする考えを示しています。半導体業界の企業関係者とのマッチング支援を通じて、参加者のビジネスプランが現実のものとなるよう全力で支援します。
このピッチイベントは、熊本から新たな技術と企業精神が育まれ、未来を変える一歩となることを期待しています。熊本県の挑戦者たちの参加を心よりお待ちしています。