阪急三番街で体験するレゴ(R)の美術
4月21日、阪急三番街に位置する「HANKYU BRICK MUSEUM」では、新たにレゴ(R)ブロックの作品が展示されることとなりました。今回は、江戸時代の著名な画家、曽我蕭白の襖絵『雲龍図』がレゴ(R)で再現されています。この作品は、墨を用いて大胆に描かれた龍を立体的に表現しており、その迫力に思わず立ち止まらずにはいられません。
雲龍図の魅力
新たに追加された「雲龍図」は、なんと150,000ピースを使用し、制作には800時間を費やした大作です。この作品の原画は、宝暦13年(1763年)に曽我蕭白が34歳の時に描かれたもので、現在はボストン美術館に収蔵されています。襖絵は合計8枚で構成されており、威厳をもって描かれた龍が特徴的です。作品には多くの謎もあり、どの寺院に属していたのかなどは分かっておらず、観る者の興味をそそります。レゴ(R)ブロックによって立体的に作り出された雲龍図は、平面的な襖絵が持つ圧倒的なスケール感を新たな形で再解釈しています。
神奈川沖浪裏の凱旋
もう一つの見どころは「神奈川沖浪裏」です。このレゴ(R)作品は2020年12月に初めて展示された後、アメリカの美術館を巡回展していましたが、今年の3月に帰国し、再び阪急三番街に展示されています。こちらは50,000ピースを使い、制作に400時間を費やした作品です。葛飾北斎の名作をレゴ(R)で表現したもので、ウネる波とそのエネルギーは実に見事です。
HANKYU BRICK MUSEUMの魅力
「HANKYU BRICK MUSEUM」は、2017年に大阪の阪急三番街に誕生しました。この場所では、レゴ(R)認定プロビルダーである三井淳平氏が手掛けた作品が展示され、訪れる人々を楽しませています。大阪観光のスポットとしても人気が高く、多くのインバウンド観光客が記念撮影を楽しんでいます。
三井淳平氏について
三井氏は1987年生まれ、兵庫県明石市出身です。2005年にはレゴブロック王選手権で準優勝し、その才能が注目されました。東京大学ではレゴ部を立ち上げ、2011年には日本人として唯一のレゴ(R)認定プロビルダーに選ばれています。著書もあり、彼の作品は多くの人の心を掴んでいます。
まとめ
阪急三番街の「HANKYU BRICK MUSEUM」で展示されている新たなレゴ(R)の作品「雲龍図」や凱旋した「神奈川沖浪裏」は、単なるブロックの作品ではなく、美術の一環として多くの人々に感動を与えています。これらの作品を通して、レゴ(R)の新たな魅力や可能性を体感してみてはいかがでしょうか。作品を観ることで、あなたもその素晴らしさに気づくことでしょう。