パナソニックの現場業務のDXとArmBoxの導入
パナソニック株式会社は、タスク効率推進の一環として、クラウド型GIS「ArmBox」を利用し、現場業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現しました。特にリコール対象製品の回収に向けた現地探索活動において、これまでのアナログな作業を見直し、リアルタイムで情報を共有する体制を整えています。
この取り組みの背景には、2005年に発生したFF式石油暖房機の事故があります。この事故を契機に設立されたFF市場対策部は、その使命としてリコール対象製品の回収を掲げ、「最後の1台まで」回収することに注力しています。安全・安心を守るためのこの活動では、迅速な情報共有が求められましたが、導入前は多くの作業が手作業で行われており、帰社後の報告や整理に時間がかかるという課題がありました。
課題と解決策
以前の業務プロセスでは、現場での状況把握には紙地図を持参し、メモを取り、帰社後に情報を整理してシステムに入力する必要がありました。このため、業務の進行にはタイムラグが発生し、現場業務の効率が低下していました。そこでパナソニックは、ArmBoxを導入することで、以下の問題を解決しました。
1.
現地情報の即時共有: ArmBoxを使用することで、訪問結果や探索状況をリアルタイムでチーム全員に共有できるようになりました。
2.
視認性の向上: 訪問結果のステータスを分かりやすく地図上に表示することで、各メンバーは状況を瞬時に把握できます。これにより、探索エリアの重複も防止されました。
3.
効率的な業務運営: GPSロガーにより移動軌跡も可視化され、探訪効率の向上が実現しました。ルート検索機能の活用によって、効率的な巡回が支援されています。
4.
シンプルな操作性: ITツールに不慣れなメンバーでも短時間で使用できるよう、シンプルな画面設計が施されています。
導入効果
ArmBoxの導入によって得られた最大の成果は、活動結果のリアルタイムでの共有が可能になったことです。これにより、従来なら発生していた「帰社→整理→共有」の手間が大幅に削減され、現場担当者は、本来やるべき業務に集中できるようになりました。チーム全体の運用に深く浸透し、業務の効率化が実現しています。
現場担当者の声
パナソニックのFF市場対策部の工藤泰弘さんと諏訪京子さんは、「ArmBox導入後は、現場での情報入力や結果のリアルタイム共有が可能になり、報告のために帰社する時間が減ったことで、活動に集中できる時間が増えた」とコメントしています。この進展により、進捗管理や情報の引き継ぎもスムーズになっているといいます。
今後の展望
今後、パナソニックでは活動全体の可視化やリアルタイム性をさらに高めることで、未回収の対象製品の回収にも引き続き注力する方針です。また、GPSによる軌跡のリアルタイム確認機能を活用し、さらなる業務改善に取り組む考えです。
ArmBoxについて
ArmBoxの特徴
ArmBoxは、地図上で情報を可視化し、複数人が同時に最新情報にアクセスできるクラウド型GISツールです。これにより、現場での迅速な情報入力と共有が可能となり、企業のフィールド業務におけるDXの推進が支援されています。
会社概要
株式会社ゼンリンマーケティングソリューションズは、地図データや統計データを活用したエリアマーケティング支援を行っており、公式サイトではArmBoxに関する詳細情報やデモ、導入相談も受け付けています。