仙台市、PHRを活用した新しい健康管理アプローチを発表
仙台市が推進する新たな健康管理プログラム
仙台市では、新しい健康管理プロジェクト「せんだい My Health Log」を開始します。このプロジェクトは、厚生労働省が目指す「健康日本21(第三次)」の一環として、個人が自らの健康情報にアクセスできる環境を整えることを目的としています。近年、PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)サービスを提供する事業者は増えていますが、利用者の参加や効果的な実装には様々な課題が残されています。完全に健康への関心がない人や忙しい方でも参加しやすいような、楽しく使える仕組みを三社が協力して提供します。
プロジェクトの目的と背景
このプロジェクトの背景には、健康を守ることが必要であるという認識があります。多くの人が健康の維持・向上に関心を持たない現状を踏まえ、誰でも使いやすく取り組みやすい仕組みを提供することで、利用者の行動変容をサポートしようとしています。
ライフログデータの活用
本事業は、健康管理アプリ「カロミル」を通じて健康状態の記録や分析を行います。「カロミル」は、食事や体重、バイタルデータを簡単に記録できるアプリで、利用者は撮影した写真を基にデータを蓄積できます。生成されたライフログデータは、「カロミルWell-being」というダッシュボードツールに連携し、データ分析が可能です。
パーソナライズされたアプローチ
このアプリでは、AIを活用して食事の栄養価を自動計算し、グラフ形式で視覚化します。利用者にすすめられるアドバイスは個別化されており、これにより日常生活の中での食事や運動の改善を促進します。特に、3ヶ月後の体重予測もフィードバックされるため、利用者のモチベーションを高める要素となります。
地域との連携による利用促進
プロジェクトでは、地域との連携も強化されており、アプリの利用促進のために様々なインセンティブが用意されます。歩数や運動量に応じて地域通貨や仙台銀座商店街で使える商品券を提供し、楽しみながら健康活動に取り組んでもらう狙いです。また、定期的に栄養士による健康的な食生活に関する情報も配信される予定です。
各社の役割
本プロジェクトにおいては、NTT東日本が企画・実行及びプロジェクト管理を担当し、大和電設工業が「カロミル」の構築・運用を行います。そして、ライフログテクノロジーがアプリの開発を担います。三社の連携により、効果的なサービスの提供が期待されています。
未来への展望
このプロジェクトは、仙台市民が軽やかに健康管理を行うための基盤を提供し、データを活用した健康促進に寄与することを目指しています。今後、その知見を元に利用者が楽しく付き合える健康管理の仕組みが構築されることを期待しています。
会社情報
- 会社名
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東日本電信電話株式会社
- 住所
- 東京都新宿区西新宿3-19-2
- 電話番号
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