TCJが変える市場
2023-06-06 10:00:03
自動車アフターマーケットの革新を目指すTCJの診断機ビジネス
自動車アフターマーケットの新たな扉を開くTCJ
TCJ設立の意義
自動車業界は、近年「CASE」(Connected、Autonomous、Shared、Electric)という新しい時代に直面し、劇的な変化を遂げています。特に、自動運転支援技術や電気自動車の普及に伴い、センサーの制御や高度なソフトウェアの利用が求められており、これにより車両はますます複雑化しています。このような状況において、故障診断の重要性が高まっています。故障を早期に検知し、事故を防ぐためには、適切な診断機器が不可欠です。そのため、2021年10月から国土交通省が義務化したOBD点検が、新たな市場機会を生み出しました。
TCJの新サービス「TCMa」
株式会社TCJは、そんな背景から車両の故障診断を効率化するためのモバイルアプリ「TCMa(Think Car Mobile app)」を開発しました。このアプリを使用することで、車両の故障コードを手軽に確認でき、修理工場や販売業者の業務効率化をサポートします。利用は月額定額制で行い、初期投資を抑えつつ最新のデータをリアルタイムで利用できるのが特長です。
サブスクリプションモデルの利点
従来の診断機は高額なハードウェアを必要とし、ソフトウェアのバージョンアップにも追加費用がかかりがちでした。しかし、TCMaは月額8,980円で、必要な機器を揃えた上で最新データを常に利用できる仕組みを提供します。加えて、故障データ分析に特化したサポートセンターも提供し、顧客のさまざまなニーズに応えています。
データ収集とリアルタイム解析
TCMaを利用することで、多くの故障データが自動的に収集されます。これにより、TCJがこれまでに蓄積してきたデータを基に解析を深め、新たな価値を提供することが可能になります。デジタル時代にふさわしいサービス設計がなされているのです。
今後の展開
TCJは、自動車アフターマーケットのエコシステムを構築するため、パートナー企業との連携を強化していく方針です。また、集めたデータを人工知能で解析する体制を整え、サービス品質の向上も目指しています。日本国内での普及に加え、海外市場、特にニュージーランドやオーストラリアへの展開も視野に入れています。
代表取締役の思い
代表取締役の堀口哲矢氏は、「自動車アフターマーケットの価値を高めていくため、業界全体でのデータ解析力を強化し、整備士や営業担当者に利益を還元するインフラを築いていくことが大事だ」と考えています。TCMaを業界標準として普及することで、すべての関係者が幸せになる循環を生み出すことが、TCJのミッションです。
展示会でのプレゼンテーション
TCJは2023年6月15日から17日まで、東京ビッグサイトで開催される「第37回オートサービスショー2023」に出展します。ここでは、TCMaをはじめとした製品のデモンストレーションが行われ、直接その利便性を体験する機会となります。
TCJの革新的なアプローチが、自動車アフターマーケットの未来をどう変えていくのか、興味深く見守りたいですね。
会社情報
- 会社名
-
株式会社TCJ
- 住所
- 東京都渋谷区代々木2丁目23番1ニューステイトメナー1025
- 電話番号
-
090-5519-4424