犬猫献血の重要性を伝えるイベント
2025年11月29日、埼玉県の「いぬのおまつり」に、どうぶつの総合病院が初めてブースを出展し、犬猫の献血の重要性を広める取り組みを行いました。近年、動物医療が高度化する中で、犬猫の輸血が必要とされる場面が増えていますが、献血ドナーが不足している現状もあり、今回の出展はその解決策の一環です。
健康診断を通じた飼い主とのふれあい
イベント当日は、獣医師による無料の健康診断を実施し、60組の飼い主とその愛犬が参加しました。診断内容にはボディコンディションスコアの確認や口腔内チェックが含まれ、参加者からは「健康状態について気軽に相談できて安心した」との声が寄せられました。これは、動物医療を身近に感じてもらう絶好の機会となりました。
献血の重要性を伝えるメインテーマ
今回の出展の主な目的は、犬猫の献血について多くの人に知ってもらうことでした。ブースでは、犬猫にも献血の必要性があることや、どのような場面で輸血が必要となるのかといった基本的な内容を説明しました。「犬猫にも献血があるとは知らなかった」という参加者の声も多く、認知度向上に寄与すると共に、教育の場としての役割も果たしました。
犬猫の献血とは
犬猫の献血は、貧血や事故、手術などで命に関わる事態に直面した動物たちを救うために非常に重要です。この献血は、「命をつなぐリレー」と言われるように、他の動物の生命を救う手段となります。登録を行う際には、健診を行って安全性を確認し、健康な犬猫のみが献血に参加することが求められます。
健康チェックの流れ
献血に参加した犬猫は、以下の流れで健康チェックを受けます:
1.
健康チェック:体重や体温の測定、血液検査を行い、安全に献血ができるか確認します。体調によっては、その日の献血ができない場合もあります。
2.
採血:約30~45分かけて必要量を採血し、獣医師と動物看護師の指導のもと、安全に進められます。
3.
ケア:採血後は十分な休憩をとり、水分補給やおやつを与えることで動物の体調を大切にケアします。
これからの取り組み
今回のイベントは、地域の飼い主と直接つながり、犬猫の献血の重要性を広める第一歩となりました。どうぶつの総合病院は、「地域の飼い主が困ったときに頼れる窓口でありたい」という理念のもと、今後も地域イベントや献血啓発活動に積極的に参加し、動物たちの命を支える体制を整えることに努めていきます。地域に根ざした行動をもって、より良い動物医療を提供していく所存です。
- - 運営: ベテリナリアンズシナジー株式会社
- - 所在地: 埼玉県川口市石神815
- - 代表取締役: 安藤純
- - 公式サイト: vsec.jp
このような地域活動を通じて、飼い主と獣医師のつながりを深め、より安全で充実した動物医療の提供を目指します。