タイで始まる再生可能エネルギー
2025-02-28 15:52:00

信越化学工業グループへの再生可能エネルギー供給事業がタイで始動

信越化学工業グループへの再生可能エネルギー供給事業がタイで始動



信越化学工業グループへの環境に配慮した新たなエネルギー供給の動きが、タイ国で始まりました。このプロジェクトは、日鉄エンジニアリング株式会社(NSE)と大阪ガス株式会社(OG)が共同出資するNS-OG Energy Solutions (Thailand) Ltd.(NSET)によって推進されており、バイオマスコージェネレーションシステムを用いて再生可能エネルギーの供給を行います。

新たなエネルギーモデルの構築



本事業は、タイのラヨーン県にある信越化学工業グループの製造拠点、すなわちShin-Etsu Silicones (Thailand) Limited、Asia Silicones Monomer Limited、Shin-Etsu New Materials (Thailand) Limitedに対して、発電量平均5.0MW、蒸気供給量平均40t/hのバイオマスコージェネレーションシステムを設置します。原料としては、タイ国内で産出される木質チップが使用され、発電と蒸気供給を行う特別なエネルギー供給システムです。

NSETはこの設備を設置した後、燃料の調達や操業管理、メンテナンスまでを一手に請け負うワンストップサービスを提供します。このため、顧客は初期投資や運用面での負担を軽減しながら、安定した再生可能エネルギーの供給を享受することが可能になります。

環境貢献を目指した取り組み



このプロジェクトは、信越化学工業グループとともに、タイにおけるカーボンニュートラル化の推進を目指して検討されてきたものであり、NSEとDaigasグループが日本国内で得た廃棄物処理発電やバイオマスに関する最先端技術を活用した取り組みです。これにより、年間約4.8万トンのCO2排出量が削減される見込みです。

JCM資金支援事業に採択



さらに、本事業は環境省の「二国間クレジット制度(JCM)資金支援事業」にも採択されており、タイ国産のバイオマス燃料を使用した再生可能エネルギー供給のモデルとして期待されています。この取り組みは、タイ国内の木質チップを燃料とした初の事業で、自家消費ではなく顧客施設への供給として行われます。

NSEとNSETは、これまで各種エネルギープラントの建設や運営を通じて培った技術と知見を活かし、日本国内外でのカーボンニュートラルへの取り組みを強化し、持続可能な社会の実現に向けて貢献していく方針を打ち出しています。

Daigasグループの脱炭素への取り組み



Daigasグループも、2021年より「カーボンニュートラルビジョン」を掲げ、さらには「エネルギートランジション2030」を発表し、グループ全体で脱炭素社会の実現に向けた技術やサービスを展開しています。タイ国内でのこのプロジェクトを通じて、さらにCO2排出量の削減に貢献することが期待されています。


このように、新しいエネルギー供給のモデルをタイ国で実現させるこの事業は、環境に配慮した持続可能な社会の構築に向けて大きな意義を持つといえるでしょう。それにより信越化学工業グループをはじめ、多くの企業がカーボンニュートラルな未来を意識し、さらなる取り組みを進めていくことを期待しています。


画像1

会社情報

会社名
日鉄エンジニアリング株式会社
住所
東京都品川区大崎一丁目5番1号大崎センタービル
電話番号
03-6665-2000

関連リンク

サードペディア百科事典: バイオマス タイ国 信越化学

Wiki3: バイオマス タイ国 信越化学

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。