舞台「四面神楽~日本を守った風の物語~」初披露
九州の守り神、諫早神社の新たな挑戦
長崎県の諫早市に位置する諫早神社は、地域に根ざした神社として、これまで「地域と共に栄える神社」を目指し、さまざまな文化的な取り組みを行ってきました。今般、令和6年(2024年)には観光庁の「地域観光新発見事業」に選ばれ、神社として全国で唯一の存在となっています。この事業は、地域の新たな魅力を引き出すことを目的としており、観光客の誘致に貢献するものです。
伝説の神話を舞台に
このプロジェクトの一環として、九州の守り神にまつわる神話を基にした神前演劇「四面神楽」を制作しました。「九州誕生の物語」や「元寇で日本を守った風の物語」がテーマになっており、観客はこれらの神話を新たな形で体感することができます。
演劇は、伝統的な神楽の要素を現代の演劇と融合させ、幅広い世代が楽しめる作品として仕上げられました。異なる地域から集まったキャストとスタッフが、この新しい神楽を創造しています。
初お披露目の日程と場所
舞台「四面神楽」は、11月23日(土祝)に諫早神社で行われる「くすのきまるしぇ」のイベントの一部として初お披露目されます。具体的な日程は以下の通りです:
開場:11時00分 / 開演:11時20分 / 上演時間:約25分
開場:13時20分 / 開演:13時30分 / 上演時間:約25分
参加費は無料ですので、誰でも気軽に楽しむことができます。
なぜ「四面神楽」なのか
「四面神楽」の背景には、九州の守護神である女神がいます。この女神は、古事記にも登場し、体を一つにしながらも四つの顔を持つ不思議な存在とされています。特に、13世紀後半に起きた元寇の際には、日本全土を守ったとされ、この伝説は今も語り継がれています。令和6年は、この元寇の文永の役から750年という節目の年でもあり、神話を通じて日本を守った奇跡の風の力を感じさせる特別な演劇となることでしょう。
地域の魅力を引き出す成功事例
この神前演劇は、地域の関係者との連携のもとで実施され、諫早市および雲仙市を中心に観光客を引き寄せる新たな魅力を生み出すことを目的としています。この演劇を通して、現代の観客に 九州の故事を楽しく、美しく、感動的に伝えることが期待されています。
関連情報
舞台「四面神楽」のプロモーション映像が、諫早神社のYouTubeチャンネルで公開されています。ぜひご覧いただき、舞台の雰囲気を感じてみてはいかがでしょうか。
結び
諫早神社は、奈良時代に聖武天皇の勅命によって創建されて以来、1300年以上にわたる歴史があります。本イベントを通じて、地域の魅力がさらに広がることを期待しています。また、このような演劇を通じて、九州の守護神の歴史と神話がさらに多くの人々に知れ渡りますよう願っています。