Shippioとセイノーホールディングス、出向制度を通じた人材交流の新時代
株式会社Shippioが、セイノーホールディングス株式会社の出向制度を利用し、グループ企業から社員を受け入れることが決定しました。この出向者は、Shippioのデジタルフォワーディング事業のオペレーション部門に配属され、業務改善や新サービス開発に取り組む予定です。
出向制度導入の背景
セイノーホールディングスは2022年からShippioに投資を行っており、お互いの企業が持つノウハウやビジョンの共有を通じて、物流業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に向けた議論が進められてきました。新たに設立された「CVC出資先スタートアップへの出向制度」は、出資先企業との連携を強化し、双方の成長をサポートすることを目的としています。
出向者の受け入れが決まった背景には、セイノーホールディングスが持つ国際物流の知見とShippioの技術的な強みを活かし、柔軟な考え方と新しい視点を持った人材を育成する意図があります。
それぞれの企業の狙い
セイノーホールディングスの視点
出向者は、スタートアップ特有のフラットな組織構造や迅速な意思決定を実体験することで、より革新的な発想を育むことを期待されています。これにより、将来のグループ経営幹部として、セイノーホールディングス全体の変革をけん引する人材となることが目指されているのです。自社の変革を促進するための新しい風を取り入れる狙いがあると言えるでしょう。
Shippioのビジョン
Shippioにとってこの出向者の受け入れは、物流業界におけるリアルな現場の知識や課題を理解する貴重な機会です。セイノーホールディングスからの人材を受け入れることで、豊富な実務経験を活かし、顧客のニーズに即したサービスの向上や新機能の開発に役立つ知見を得ることを期待しています。また、第一線でのマネジメントスタイルや業務設計のノウハウを学ぶことにより、Shippioの組織基盤をさらに強化する意図も持っています。
出向受け入れの概要
出向者は1年間の予定でShippioのオペレーション部門に所属し、部門責任者と協力しながら業務改善やサービス機能の企画立案を行います。これにより、出向者自身の成長にもつながると期待されています。
コメントと未来展望
出向制度に関するセイノーホールディングスの河合秀治専務執行役員は、出資先企業の成長に寄与することと、次世代のイントレプレナー育成を狙いとして述べています。また、Shippioの佐藤孝徳代表取締役は、この出向制度を通じて両社の強みが融合することにより、顧客に一層良いサービスを提供できると確信しています。
この取り組みは、人材交流を強化し、物流業界に新たな価値をもたらす挑戦として期待されています。今後、両社の協力が実を結び、さらなる成長を遂げることが望まれます。