アンバリゾが日本上陸
2021-09-28 10:00:10
フランス発のリサイクル型医薬品用梱包会社、今春日本市場に本格参入
EMABLL`ISO 日本進出の背景と意義
フランスのリヨン近郊に本社を置くEMBALL`ISO(アンバリゾ)が、日本市場への本格進出を発表しました。医薬品輸送において環境に配慮したリサイクル型の低温管理梱包サービスを提供することで、持続可能な社会の実現を目指します。これまでの国際的な経験を活かし、信頼性の高いサービスを展開する意気込みを見せています。
EMBALL`ISOとは?
1990年に設立されたEMBALL`ISOは、コールドチェーンに特化した断熱梱包箱及び高性能保冷剤の研究開発を行ってきました。同社はすでに米国やUK、ブラジル、インド、中国などの国々に現地法人を持ち、世界的に展開している企業です。
特に新型コロナウイルスの影響で、ワクチン輸送における同社の技術は世界中で評価されています。220人以上のグローバル従業員を擁し、多様なニーズに応える製品ラインアップを持つEMBALL`ISOが、どのように日本市場でのビジネスを展開していくのか、その戦略が注目されます。
主要商材とサービス
アンバリゾの主力商品は、長距離用の「パレットシッパー」のほか、中距離用の「VYPE」、ラストワンマイルに対応する保冷バッグ「ISOGO」など、豊富なラインナップを誇ります。特に、顧客の要望に応じて温度調整された保冷箱の「Ready-to-Use」サービスを提供することで、顧客の利便性を向上させています。
さらに、使用後の梱包箱や保冷剤を回収し、洗浄及び修理を行うリユーズサービスも展開中です。このサービスは、グローバルに80カ国以上に対応しており、CO2削減に寄与する取り組みとして評価されています。製品のライフサイクルにおいて排出されるCO2を9割以上削減できる点は、環境問題に取り組む企業にとって大きな魅力です。
日本市場への期待
EMBALL`ISOのCEO、Pierre CASOLI氏は「日本は弊社の成長戦略に欠かせない地域です。日本法人を設立することで、お客様との関係を一層強化し、ニーズに迅速に応える体制を整えます」と語ります。
この戦略により、さまざまな規模の輸送ニーズに応じたサービスを提供し、持続可能なビジネスモデルを推進する方針です。新たに任命されたカントリーマネージャー、堀田修二氏も「環境に優しいビジネスモデルを実現するために全力を尽くします」と意気込みを示しています。
経営陣のビジョン
国際的なビジネス経験を積んできた堀田氏は、「GDPに準拠した温度管理貨物の需要が増大している現在、特に環境問題を意識したサービスは潜在的な市場の大きさが期待されます」と述べ、事業の成功に自信を見せています。
日本での動きが期待される中、日本法人設立を通じて、環境に配慮した医薬品輸送がどのように変化していくのか、目が離せません。
まとめ
EMBALL`ISOの日本進出は、環境問題の解決策を提供する企業の一つとして、国内の医薬品輸送業界に新たな風をもたらすでしょう。今後の展開に対して、業界関係者や消費者からは期待と注目が寄せられています。
会社情報
- 会社名
-
EMBALL’ISO Japan株式会社
- 住所
- 東京都港区東麻布1-23-5PMCビル2F
- 電話番号
-
03-3585-2458