嶋津輝『カフェーの帰り道』が直木賞受賞
2026年1月14日、作家の嶋津輝さんがその著作『カフェーの帰り道』により第174回直木賞を受賞することが決定しました。受賞の報告を受けた直後には、トーハンの週間ベストセラーランキングの文芸書部門で第3位に、さらに全国の書店においても文芸書売上ランキングの第1位にランクインするなど、彼の作品は瞬く間に話題となり、多くの書店で品切れの状態が続出しました。
選考委員の絶賛
特に注目すべきは、選考委員の一人でもある人気作家の宮部みゆきさんが、本作に寄せた講評です。選考会では『カフェーの帰り道』がほぼ満票という高評価を受け、その後の会見で宮部さんは「とにかく素晴らしかった。読者を幸せな気持ちにさせる素晴らしい作品だ」と絶賛しました。このように、多くの文学ファンの心を掴むストーリーに仕上がっていることが伺える評価となっています。
作家としての成長
嶋津輝さんは1969年東京都に生まれ、2011年にリーマン・ショックの影響で働く環境が変わった際、初心を忘れずに物語を書き始めました。彼は41歳で小説教室に参加し、56歳という遅咲きにして直木賞を受賞するという異色の経歴を持っています。初めての作品『姉といもうと』で第96回オール讀物新人賞を受賞した後、2019年に短編集『スナック墓場』で書籍デビューを果たしました。
新たな章へ
メディアに露出するたびに、嶋津さんは新たな自己発見を語ります。「40代で小説という新しい世界に触れ、感情の起伏が増したことで、今の私が青春だと感じる瞬間が多くなりました。本当に面白い人生だ」と述べる彼の言葉には、純文学への情熱だけでなく、読者を楽しまさせようという創作への熱意があふれています。
東京創元社にとっての快挙
東京創元社にとっても、『カフェーの帰り道』が直木賞を受賞するのは、彼らの創業以来初めての快挙であり、その歴史に新たなページを刻むことになりました。この受賞決定後には、多くの著者や読者から祝意が寄せられ、社内も活気に満ちています。出版社は今後、東京でサイン会などのイベントを企画しており、ファンの皆様は是非その機会を手に入れたいものです。
著者の未来
今後も多くの作品が期待される嶋津輝さんですが、彼の作品には人々の心に響く深みや温かさがあります。『カフェーの帰り道』だけでなく、同じく直木賞候補に上がった『襷がけの二人』や、他アンソロジーでの掲載作品を通じて、彼の文学的な世界を味わってみる価値は十分にあります。
文学と共に歩む彼の今後に、ますます注目が集まります。