石巻の車支援活動
2025-03-14 18:34:23

14年を経て新たな連携を結ぶ石巻発の車支援活動

石巻発の災害時支援活動が新たな一歩を踏み出す



14年前の東日本大震災を教訓に、石巻市で設立された一般社団法人日本カーシェアリング協会(以下協会)は、これまでに全国の被災地において無償で車の貸出を行ってきました。最近、山形県と「災害時における被災者等の移動手段の確保に関する協定」を締結し、これにより東北6県との支援体制が一層強化されました。

この協力関係の締結によって、今後、多くの被災者が迅速に支援を受けられる環境が整うことが期待されています。自然災害が頻発する時代において、必要な移動手段が確保されることは、日常生活を取り戻すための重要な一歩と言えるでしょう。

協定締結の背景



移動手段が失われた被災者にとって、通勤や買い物、片付けなど、日常生活を再建するためには車が必須です。協会は、震災以降、28の災害に対しても8,000件以上の車の無償貸出を行ってきましたが、時には「駐車スペースの確保」や「情報の周知」に苦慮する場面もありました。これを解決するために、各自治体との連携を強化し、より早くかつ大規模な支援を実現する取り組みを進めています。

協定の具体的な内容



新たな協定においては、役割分担が明確化され、被災者に対する支援の充実が図られています。具体的には、自治体が必要な場所を確保し、協会が無償貸与を行う流れが決まっています。これによって、迅速に必要な支援が行えるような体制が整いました。また、平時においても協力し合い、災害発生時の備えを万全にすることも明記されています。

2025年の山形県との協定締結により、14都道府県、7市町村と連携が進んだ実績も特徴で、今後、さらに多くの地域で同様の協定を締結し、支援の手を広げる予定です。

迅速な対応の実績



協定を結んでいる宮城県では、令和4年7月豪雨時に即座に支援が行われました。発災からたった6日後には大崎市での支援が開始され、協会は調整を経て短期間に貸出を実施しました。同様のスピード感に基づいた対応が、今後も期待されています。

支援事業の運営



協会では寄付で集めた車両を、必要な方々や支援団体に貸し出す「モビリティ・レジリエンス事業」が行われています。これにより、地域でのカーシェアリングの普及を促進し、必要な場所に移動手段を届ける支援を行っています。

協定締結を希望する自治体を募集



協会では、日本全国どこでも迅速かつ効果的な支援が可能な体制を目指しており、支援連携に前向きな自治体を広く募集しています。都道府県単位に限らず、市町村単位での協定も可能です。興味がある自治体には、ぜひお問い合わせいただき、共に災害時の支援体制を築いていくことを検討していただきたいと思います。

日本カーシェアリング協会について



2011年に設立されたこの団体は、震災後の宮城県石巻市に拠点を置き、寄付された自動車を活用して被災地支援を行ってきました。現在までに1500台以上の車両が寄付され、多くの地域での迅速な支援の実績を持っています。今後もこの活動を通じて、より良い社会の実現に向けて努力を続けていきます。


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会社情報

会社名
一般社団法人日本カーシェアリング協会
住所
宮城県石巻市駅前北通り1丁目5‐23
電話番号
0225-22-1453

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