花王の新しいトレーニング施設に導入された没入型ソリューション:佑啓
花王株式会社は、東京のすみだ事業場内に新たなトレーニング施設「佑啓」を設け、そこに株式会社イマーシブの先進的な没入型空間OS「Immersive Engine」と高コントラスト投影技術「Immersive Magic Wall」を導入しました。この取り組みは、研修や来訪者の説明の質を向上させることを目指すもので、次世代型トレーニング空間を実現するためのものです。
明るい環境でも視認性を確保
花王がこの導入を決定した理由は、明るい場所での投影がしっかりと見えることを重視したためです。スクリーンと塗料の投影品質を厳しく比較した結果、特に「Immersive Magic Wall」の視認性と質が高く評価されました。
佑啓のデザインはモノを優先した進行になりましたが、「何を映すか」「どう活用するか」というコンテンツの調整には苦労しつつも、完成後には研修だけでなくビジネスプレゼンテーションにも展開できる可能性が見えてきたと語られています。
さらに、海外の来訪者に対しても、花王の事業内容を効果的に伝えることができる重要な場として期待されています。工場のラインや物流倉庫の様子を可視化し、製品が生まれ出荷されるまでの全工程を共有しながら議論ができる空間としても機能するようです。
シームレスな研修体験の実現
「Immersive Engine」は、操作タブレット一台で映像や資料、レイアウト、照明を直感的にコントロール可能にすることで、現場での自由度を実現しています。新しいコンテンツをその場ですぐに試したり、来訪者に応じて説明の順序を変更することができるため、業務の流れに合わせた柔軟な対応が可能です。このように、今後の活用の幅を広げるための設計がなされています。
革新的なプロジェクター技術
「Immersive Magic Wall」の導入によって、明るい環境でもプロジェクションが鮮明に見えることが求められました。この技術は、従来のプロジェクター用スクリーンの問題である「白飛び」を抑え、高品位な映像と資料閲覧を兼ね備えた空間を構築します。
「明るさを確保した環境でも、資料を鮮明に読み取れるため、映像と手元資料を同時に扱う環境が実現できる」と、花王の担当者はコメントしています。
また、暗い部分と明るい部分のコントラストが際立ち、映像品質が大幅に向上し、ハレーションの影響も抑制されます。このように新しいプロジェクター空間の可能性を広げるための技術として活用されています。
花王のグローバル活動を支える場
「佑啓」では、さまざまなステークホルダーが訪れることが予定されています。花王のデジタル戦略部門 DXソリューションズセンターの岡本氏は、「この施設では、映像と資料を効果的に組み合わせることで、言語の壁を超えて直感的に伝えることができる点に大きな意味がある」と述べています。
今後は、研修・教育領域だけでなくショールームや来訪体験、オフィスなど、様々な空間のアップデートを目指します。イマーシブの技術が、どのように今後の企業活動に影響を与えていくのか、期待が高まります。
会社情報
株式会社イマーシブ
所在地:東京都渋谷区恵比寿
主力技術:Immersive Engine / Immersive Magic Wall
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