伝統工芸を守る新たな試み
合同会社ハンチャンコーポレートが2024年7月より、和菓子木型のレプリカを販売する新事業「和!駕知(R)WA!GACHI(R)」を開始することを発表しました。このプロジェクトは、日本の失われつつある伝統工芸を守るための取り組みとして注目されています。公式ホームページもオープンし、詳細が公開されています。
公式ホームページ:
wa-gachi.com
和菓子木型の重要性
和菓子を作る際には、木型が必要不可欠な道具でした。江戸時代から続くこの技術は、和菓子店で活用され、各種和菓子の型を作るために使われてきました。しかし、現在では和菓子木型を制作する職人が極端に少なく、国内にはわずか5~6人しか存在しないと言われています。
このような状況を受けてハンチャンコーポレートは、和菓子木型のデータ化を行い、3Dスキャン技術を駆使してその良さを再現することを決定したのです。これにより、伝統工芸の技術が失われることを防ぎ、後世に残す試みが始まりました。
「和!駕知(R)WA!GACHI(R)」の特徴
この新たな事業で販売される和菓子木型のレプリカは、いくつかの魅力的な特徴があります。
1.
伝統的な木型の再現
実際に和菓子店で使用されていた木型を3Dスキャンし、精巧に再現しています。特に、形状や合わせ目などを細部にわたって再現しているため、まるで本物のような仕上がりです。
2.
天然木材の使用
使用する材質は、日本産のミズメや北米産のブラックチェリー、カバザクラなどの天然木材。自然素材にこだわり、質感や美しさにも配慮しています。
3.
豊富な種類の木型
松竹梅、鯛、菊など、さまざまな縁起物の和菓子木型が揃っています。今後も和菓子店と提携し、新たな種類を追加する予定です。
これにより、和菓子木型は飲食店やホテル、自宅のインテリアとしても利用でき、単なる道具以上の存在となります。
和菓子木型の歴史と魅力
和菓子木型は、干菓子や生菓子を作るための道具だけでなく、職人の技術が詰まった芸術品でもあります。平安時代から既にその原型が存在し、江戸時代にはさまざまな形の木型が製作されるようになりました。特に江戸後期には、デザインやバランスに優れた和菓子木型が登場しました。その後も、鯛、亀、季節の花など、さまざまな木型が作り続けられています。
2013年には、和食がユネスコの無形文化遺産に登録され、和菓子もその一部としての認識が高まっています。ハンチャンコーポレートは、その文化を大切にし、和菓子木型を通じて日本の伝統の魅力を国内外に広めていくことを目指しています。
事業概要
- - 事業名:和!駕知(R)WA!GACHI(R)
- - 事業開始年月:2024年7月
- - URL:wa-gachi.com
会社概要
- - 事業所名:合同会社ハンチャンコーポレート
- - 代表者:半林 義之
- - 所在地:千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目3番地幕張テクノガーデンCB棟3F MBP
- - 設立:2022年10月
- - 事業内容:和菓子木型のレプリカ販売とデータ化サービスの運営
この新たな取り組みは、和菓子木型の文化を守り、未来に繋げる重要な一歩となるでしょう。今後の展開に大いに期待が寄せられています。