日本の人気チョコ菓子「紗々」とキャンメイクパウダーが注目される理由とは?
2026年10月、株式会社Paykeが発表した訪日外国人のスキャンデータによれば、特に注目を集めている商品が二つある。ひとつは株式会社ロッテの「紗々」(さしゃ)、もうひとつは株式会社井田ラボラトリーズの「キャンメイク クリアヴェールセッティングパウダー」である。
「紗々」:30年以上愛されるロングセラー
ロッテの「紗々」は、その独特な食感と見た目で、訪日外国人を魅了している。2019年9月には30周年を迎え、今回のデータでは前月比約1.9倍のスキャン率を記録した。この急激な伸びの背景には、特に韓国からの観光客が多く影響している。
販売開始から30年以上経過しているにもかかわらず、その人気は衰えることがない。その理由の一つは、製品の特徴が非常にユニークである点にある。細いチョコレートの線が幾重にも重なった見た目と、口の中でほどけるような食感は一度味わうと忘れがたい。企業側は、この魅力を海外の訪問者にしっかりと伝えられるよう、パッケージのデザインを変更し、英語での説明を追加するといった取り組みを行った。
商品視聴率の裏側
訪日外国人が「紗々」を手に取るきっかけは、やはり商品の見た目や説明に依存していると考えられる。スキャンデータからは、訪日客が「面白い食感!」といった声を上げる様子も見受けられ、商品の特長を自国の言語で確認できる利点が訪問者の興味を刺激しているようだ。
「キャンメイク」のパウダー:期待の新定番
もう一つの注目商品である「キャンメイク クリアヴェールセッティングパウダー」は、春に先行発売が行われた後、2026年10月中旬から全国での定番商品としての発売が決定された。その結果、スキャン率は前月比約1.6倍に達し、特に韓国と台湾からのユーザーの関心を集めている。
このパウダーの魅力は、フリーズドライの処方によって作られた非常に細かいパウダーで、ノンパールの透明感ある仕上がりを実現している点だ。先行発売からの推移は、定番化に向けて再度話題を集め、商品視聴率の上昇に寄与している。販売時期とスキャンデータとの相関も示唆されており、企業側の戦略が功を奏していることが証明されている。
韓国籍ユーザーの影響
今回の調査結果は、韓国籍のユーザーによる伸びが際立っている。その背景には、商品への特別な関心があると考えられる。日常的に手に取ることのできる商品ではないため、訪日した際に試してみたいと思われることが多い。特に化粧品やスイーツは、その土地ならではの文化を体験する一環として受け入れられている。
スキャンデータが示す意外なトレンド
データからは、両商品に共通する点として、新商品ではなく既存の商品への関心が高まったことが挙げられる。これにより小売・メーカーは商品の特性をしっかりと伝えることの重要性を再認識する必要がある。特に、見た目や食感など、写真だけでは伝わりにくい特徴を母語で説明できる環境を整えることが重要だ。
最後に
2026年10月のデータから見えてきたのは、ロングセラー商品が再度注目を集め、訪日外国人のニーズに応じた情報提供がいかに重要であるかという点である。企業は、商品の魅力を引き出すための努力を惜しまないべきであり、訪日客の興味をひく施策を展開することが重要だと考えられる。今後もこのトレンドの変化をウォッチし、インバウンド消費の動きを分析していくことが必要だろう。