ドイツタンク検査
2025-08-20 16:23:05

テラドローン、ドイツ最大のタンクターミナルで非破壊検査を実施

テラドローンの革新的な非破壊検査



テラドローン株式会社が、ドイツのEvos Hamburg GmbH(以下、EVOSハンブルク)が運営する最大級のタンク貯蔵ターミナルで自社開発のUTドローン「Terra UT ドローン」を用いた非破壊検査を実施しました。これにより、同社が持つ技術が国際的に評価される瞬間となりました。

UTドローンによる非破壊検査とは?



従来、貯蔵タンクの内部点検は作業員が足場やはしごを使って実施され、安全性や時間効率に課題がありました。特にポイントは、作業員の身の安全、タンクの内部を傷めるリスク、そして設置に要する時間とコストでした。また、通常タンクは点検中に運転を停止する必要があり、生産性の低下も伴います。

テラドローンのUTドローンを使うことで、これらの問題を解決する新しいアプローチを提供しています。ドローンは狭所や暗所でも安定して飛行可能であり、以下の利点が得られます:

1. 作業員がタンク内部に入ることなく、安全かつ精密な点検が可能です。
2. 足場の設置が不要で、従来の数週間から1ヶ月の点検が最短1日で完了できます。
3. タンクの稼働停止時間が最小化され、生産性への影響を減少させることができます。

このように、テラドローンはこれまでの課題を克服した、安全性と効率性を兼ね備えた新しい点検手法を提供しています。

背景と目的



EVOSハンブルクは、液体バルク製品の貯蔵と物流インフラを手がける企業グループの一部であり、液体バイオ燃料や化学品、船舶用燃料を取り扱っています。しかし、タンクの非効率的な人手による点検が課題となっていました。これに対してテラドローンは、EVOSハンブルクのニーズに応えるべく、UTドローンを用いて点検を行ってきました。特に「EEMUA159」というドイツ国内の規格に準拠した高精度の点検技術が評価されています。

実施内容



今回の検査では、Terra UTドローンを通じて目視点検と超音波による板厚計測が行われました。このドローンは、タンク内部の損傷や腐食を高精度で可視化する超音波探傷機能を備えており、表面を傷めることなく測定することができます。さらに、飛行中に超音波検査に必要なカプラントを自動的に供給するディスペンサーが搭載されており、長時間にわたる安定した点検を実現しました。

EVOSハンブルクが所有するタンクは約150基。しかし、点検中は稼働を一時停止する必要があり、同時に全ての点検はできません。今回の検査では、その5分の1に相当する32基を対象に行われました。この検査は、国際的な技術認証である「ISO9712」の要件を満たす体制で実施されています。

今後の展望



テラドローンは、EVOSハンブルクにおけるドローン点検のさらなる展開を目指し、さまざまな用途や状況に合わせた柔軟なソリューションを提供していく方針です。また、ドイツ及び欧州地域での産業インフラに対するドローン技術の進化と安全性の向上に貢献することを目指しています。

テラドローンの企業ミッション



テラドローンは「Unlock “X” Dimensions」という理念のもと、ドローンの開発とソリューションの提供を行っています。運航の安全性と効率を確保するために、運航管理システム(UTM)の開発にも注力し、国内外に向けて幅広い産業に貢献しています。これまで3000件以上の実績を持ち、世界的なドローンサービスランキングでも上位に位置づけられています。

詳しくは Terra Drone株式会社 まで。

Terra Inspectioneeringの役割



Terra Inspectioneeringは、テラドローンの子会社であり、閉鎖空間でのドローン点検のリーディングカンパニーです。安全かつ革新的な点検ソリューションを提供し、顧客の運用効率を最適化することに重きを置いています。詳細は Terra Inspectioneeringをご覧ください。


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会社情報

会社名
Terra Drone株式会社
住所
東京都渋谷区渋谷2丁目12-19 東建インターナショナルビル
電話番号
03-6419-7193

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