「第10回全国高校生環境スピーチコンテスト」結果発表
2024年11月3日、千葉商科大学で行われた「第10回全国高校生環境スピーチコンテスト」において、全国からの高校生たちが持続可能な社会を目指した熱い想いをスピーチで披露しました。このコンテストは、高校生たちが環境問題について提言し合い、持続可能な未来を考える場として定着しています。
受賞者とスピーチの内容
最優秀賞:林 聖奈さん(北海道静内農業高等学校)
林さんのスピーチタイトルは「持続可能な地域の創造!~コンソーシアム設立への道~」。彼女は町の誇りである桜の木が倒木などにより年間55tも廃棄されている現実に衝撃を受け、桜を再利用したスモークチップの企画に取り組む姿を発表しました。このプロジェクトでは地域の様々な関係者が協力し合っており、地域資源を有効活用する「リジェナブルな社会」を実現するための取り組みが評価されました。
林さんはスピーチ後、「最優秀賞を受賞できて光栄です。地域の方々や企業の協力があったからこそここまで進めることができました。今後も桜の維持・継承に取り組んでいく」と意気込みを見せました。
優秀賞
スピーチタイトル:「プレシャスプラスチック~貴重な資源と想いを、次の世代へ繋ぎたい~」
環境イベントでの気づきを基に、再利用したペットボトルキャップでフラワーポットを製作し、環境保全の重要性を訴えました。
スピーチタイトル:「桜で貢献するSDGs」
災害復興への願いを込めて、沿岸部での植樹活動を行った結果を報告。特別に開発した活力剤を用いて植樹に成功したことが話題となりました。
特別賞
スピーチタイトル:「ミミズコンポストで行うより良い環境づくり」
ミミズを利用したコンポストが生ゴミの減少と環境改善に寄与することを発表しました。
コンテストの背景と意義
このコンテストは、2024年7月から8月にかけて高校生を対象に募集を行い、厳正な審査を経て選ばれた7名による本選が開催されました。環境問題に対する意識を高めるための重要なイベントとして、多くの高校生が自身の考えを発信する場となっています。
審査委員長の吉原毅副学長は「今回のスピーチを通じて、高校生たちの環境意識の高さに驚かされました。みんなが未来を形作る一員だという意識を持って行動していくことが大切です」と述べています。
環境問題への取り組みは未来へ
受賞者たちの熱いスピーチは、聞く人々の心を打ち、環境問題に対する理解を深めるきっかけとなりました。今後も彼女たちの活動から目が離せません。持続可能な社会の実現に向け、次世代のリーダーたちの取り組みに期待が寄せられます。