北信越初のサステナブルツーリズム認証を取得
株式会社こはく(本社:金沢市、代表取締役:山田滋彦)が運営する「In Kanazawa House(インカナザワハウス)」は、2023年6月6日に国際的なサステナブルツーリズム認証である「Travelife Partner Award」を取得しました。この受賞は日本国内で10社目、北信越地域では初めての快挙です。この成果は、地域文化の継承と環境への配慮を両立させるこはくの取り組みが国際的に評価されたことを示しています。
Travelifeとは?
Travelifeはオランダに本部を構える国際認証団体で、旅行業界の持続可能性について審査を行っています。世界35カ国以上の旅行業協会が推進するこの制度は、企業が環境・社会・経済に対して責任を果たすための100項目以上の基準を設けています。これにより、持続可能な観点から活動を継続する事業者に認証が与えられます。
こはくの取り組み
金沢での観光需要の増加は地域経済にとってポジティブな影響をもたらす一方で、生活環境や文化に対する影響も懸念されています。こはくでは、そのようなオーバーツーリズムのリスクに配慮し、以下のような取り組みを進めています。
1.
金澤町家を活用した文化体験の提供
伝統文化の継承と地域の景観保護を目的に、金澤町家を利用した体験プログラムを実施しています。
2.
少人数予約制の体験提供
混雑を避けるために、貸し切りや少人数制の空間を設け、フードロスの防止にも努めています。
3.
地域事業者との連携
地域住民や事業者と共同し、地域での旅行消費を促進することで、観光の持続可能性を高めています。
4.
政策策定と社内研修
サステナブルポリシーを策定し、社内での認識を深めるための研修も行っています。
これらの取り組みがTravelifeの「地域の持続可能性や環境・文化保護に貢献」という方針と一致し、認証取得に繋がったのです。
他の企業からの評価
Travelifeの代表ナウト・クスターズ氏は、「日本の旅行業界におけるサステナビリティの動きが加速していることを嬉しく思います。こはくの認証取得は他の企業にも勇気を与えるものです」とコメントしています。また、JARTAの高山傑氏は、「認証制度に取り組むためには、企業内の改革が求められる。それが企業価値を高め、持続可能な経営に繋がる」との見解を示しています。
こはくの今後
株式会社こはくは「日本文化を身近に」をミッションに、2018年に金沢で設立されました。これからも地域の文化を発信・継承するため、約2,500名の訪日客に対して約30種類の文化体験を提供することを目指しています。持続可能な観光の実現に向けて、地域と共に歩んでいく姿勢を見せています。
詳しい情報はこはくの公式サイト(
In Kanazawa)をご覧ください。