レコルダティがインレビックの製造販売権を取得 – 希少疾患への新たな治療法の可能性
レコルダティがインレビックの日本での製造販売権を取得
2025年12月18日、レコルダティはブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社の完全子会社であるImpact Biomedicines社との間で、骨髄線維症治療薬「インレビック®」(一般名:フェドラチニブ塩酸塩水和物)の日本における製造販売権に関する契約を締結したことを発表しました。この契約により、レコルダティはインレビックを日本の市場に提供できるようになります。
インレビックについて
インレビックは、経口キナーゼ阻害薬であり、特にヤヌスキナーゼ(JAK)2の野生型および活性化変異型に対して高い選択性を持ち、骨髄線維症の病態を制御することに期待が寄せられています。この薬剤は、2025年6月に日本の厚生労働省から製造販売承認を受けており、既存の治療法に対する重要な代替手段として位置づけられています。
骨髄線維症とは
骨髄線維症は、重篤な骨髄増殖性腫瘍の一つであり、症状は多岐にわたります。一般的な症状には、脾腫(脾臓の肥大)、貧血、疲労感、血小板減少症などが含まれ、特にこれらの症状が生活の質(QOL)を大きく低下させる要因となっています。現時点で、標準的な治療法が確立されておらず、同種造血幹細胞移植が唯一の治癒的治療法という現状があります。
ようするに、骨髄線維症は非常に困難であり、患者にとっての治療選択肢が限られているのが実情です。しかし、インレビックの登場により、患者に新たな希望がもたらされるかもしれません。
レコルダティの使命
レコルダティ・レア・ディジーズ・ジャパン株式会社の黒山祥志社長は、今回の契約に関して「インレビックが当社のポートフォリオに加わることを非常に喜ばしく思います。これにより、希少疾患患者に革新的な治療法を届けるという当社の使命が進展する重要な一歩となります」とコメントしています。この声明は、企業が患者のニーズに対してどのように応えていくのかを示しており、今後の展開に注目が集まります。
レコルダティの背景
レコルダティは、イタリアで1920年代に始まった家族経営の薬局から成長を遂げ、現在は国際的な製薬グループとして知られています。EMEA(欧州・中東・アフリカ)、アメリカ、APAC(アジア太平洋)の約150カ国で事業を展開し、特色ある製品を提供しています。
彼らのスローガン「人生の可能性を最大限に引き出す」には、一般的な健康課題から希少な疾患まで、幅広く対応する姿勢が表れています。
今後もレコルダティはインレビックを通じて、日本国内における希少疾患の治療法の選択肢を増やし、患者さんの生活の質を改善するための取り組みを続けていくことでしょう。
会社情報
- 会社名
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レコルダティ・レア・ディジーズ・ジャパン株式会社
- 住所
- 東京都港区赤坂4丁目8番18号赤坂JEBL 8階
- 電話番号
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