大日本印刷が明治生命館のブランド価値再構築をサポート

大日本印刷の新たな挑戦、明治生命館の魅力を引き出す

大日本印刷株式会社（DNP）は、最近発表されたリニューアルプロジェクトにおいて国指定重要文化財である「明治生命館」のブランド開発と施設運営をサポートしています。このプロジェクトには、DNPに加え、グループ企業の株式会社アットテーブルも参画しており、2025年11月22日のリニューアルオープンを目指しています。

歴史的背景と文化財の活用

近年、文化庁の政策により重要文化財の公開と活用が進められています。この背景には、歴史的建物への一般の関心が高まっていることがあります。そのため、多くの文化財が飲食や展示スペースの併設を通じて、より垣根のない訪問体験を提供しています。DNPはその流れに応じ、企業ブランディングや文化財の保全・活用に向けた支援を進めています。

DNPの具体的取り組み

DNPは「明治生命館」のブランド価値を向上させるために、以下のような取り組みを進めています：

1. 施設ブランディングの支援

来館者との新しい関係性の構築を目指して、施設のリニューアルコンセプトを明確に発信。具体的には、施設ロゴやオリジナルグッズの制作、展示スペースの拡充、さらには歴史的資料を展示することで、訪問者が建物の歴史を体験できる空間をデザインしています。

2. 明治安田CAFEの設立

DNPのグループ企業であるアットテーブルが運営する明治安田CAFEを新設。訪れる人々に上質な飲食体験を提供すると同時に、展示エリアの企画と運営も行い、文化的なコンテンツを継続的に提供。これは、来館者の皆様の体験価値を高める狙いがあります。

3. 文化・芸術イベントの実施

リニューアル後は、企画展や音楽イベントを実施し、静嘉堂文庫美術館との連携による特別展などを通じて訪問者の文化・芸術への関心を引き寄せます。「明治生命館」でしか体験できないユニークな価値を提供することが目標です。

今後の展開

DNPはこのプロジェクトを通じて、歴史的建物の空間設計やプロデュースが企業や団体のコミュニケーションに貢献できると信じています。さらに、カフェや各種イベントの運営によって、より多くの世代が文化や歴史と触れる機会を提供し、持続可能な施設価値の向上を目指します。

明治生命館とは

明治生命館は1934年に完成し、1989年には国の重要文化財に指定されました。そのクラシックなデザインは日本の近代建築の発展に寄与し、多くの人々に影響を与えています。今後のリニューアルにより、その魅力がさらに増すことでしょう。

DNPの取り組みは、ただの文化財の保全にとどまらず、それを市民にとって身近な存在にするための大きな一歩なのです。これからの明治生命館に期待が高まります。