AI活用の現在地を知る!AICX協会のAXフェーズ診断が示す課題と未来
一般社団法人AICX協会(東京都)では、AI活用における企業の現状を可視化するための取り組みとして、2026年8月5日と6日に東京国際フォーラムで開催された「AI・人工知能EXPO NEO」にて、Web診断ツール「AXフェーズ診断」を提供しました。この診断には715名の来場者から回答があり、その結果が今後のAI導入の方向性に大きな影響を与えることが期待されています。
AXフェーズ診断とは?
「AXフェーズ診断」は、オンライン上でわずか5分で回答できるパーソナル診断ツールです。診断内容は16問から成り、企業のAI活用度を4つの観点から評価します。それぞれの観点は、AIエージェント活用、業務設計、データ整備、組織実装・定着です。この診断を通じて参加者は、自社の現在地と弱点を把握し、次に取り組むべきステップを見出すことができます。
診断結果の分析
715件の回答から見えてきたのは、日常的なAI活用や推進体制に関する項目は比較的高評価である一方、業務設計に関する項目が最も低いスコアを記録している点です。全体スコアの平均で「業務設計」は2.36であり、最も高い「組織実装・定着」の3.19との間には、なんと0.83ポイントの差が開いています。ここで明らかになったのは、AI導入が進む中で、業務設計が置き去りにされているという現実です。
業務設計の重要性
AIをビジネスに活用するためには、業務自体をどのように設計するかが非常に重要です。特に「何をAIに任せるのか」「成功基準は何か」「業務の受付形式をどうするか」「責任者は誰か」といった要素が求められます。しかし、今回の回答者の55.4%が業務設計を最も脆弱な領域として認識していることからもわかるように、多くの企業でこの重要な設計が手薄になっているのが現状です。
AX推進サイクルの構築
AICX協会は、展示会という場を「AXの起点」と位置づけ、診断結果を通じて来場者に「現在地を知り、解決策と出会う」体験を提供することに注力しています。このようなリアルな触れ合いの場を活かして、組織がAI活用を進めるための具体的な手立ても提案しています。診断から得た情報をもとに、業務設計のフレームワークを構築し、AI活用の実装へと繋げるサイクルを生み出すのです。
業務設計に必要な人材基準
AICX協会では、業務設計をしっかりと行うための人材基準も重要としています。AIエージェントの活用を進めるためには、ストラテジスト、アーキテクト、オペレーターという3つの役割が必要です。ストラテジストは何を任せるべきかを決定し、アーキテクトは業務をAIが扱えるように分解し、オペレーターは実際に運用を行い、日々の改善へ繋げていきます。
結論
上記の結果から、人々のAI活用が進んでいる中で、業務設計の重要性が再認識される重要なポイントが浮かび上がりました。AICX協会は、今後も定期的にこの診断を進め、日本企業のAX進捗をモニタリングしていきます。はっきりとした課題の明確化が行われた今、自分たちが何をしていくべきかを考える良い機会になるでしょう。企業がAIを本格的に活用できるかどうかは、業務設計次第なのかもしれません。