認知機能検査アプリ「MOGI」
2025-09-09 16:20:51

川崎医科大学附属病院に導入された認知機能検査アプリ「MOGI」の意義

川崎医科大学附属病院に導入された認知機能検査アプリ「MOGI」の意義



高齢化が進む日本社会において、運転を続ける上での認知機能の維持は重要な課題です。特に、高齢者が自動車運転を行う際のリスクの評価は、交通安全を守るために欠かせないものとなっています。そんな中、株式会社ディー・エヌ・エーの子会社、日本テクトシステムズが開発したアプリ「MOGI」が新たに川崎医科大学附属病院の認知症疾患医療センターに導入されました。このアプリは、高齢者の運転免許更新時に行われる認知機能検査と同様の体験ができるもので、認知機能のチェックを簡単に行えます。

認知機能の重要性と「MOGI」の役割



認知機能の低下は、特に自覚がないまま進行することがあり、運転を行う上での危険性を高めます。「MOGI」は、ユーザーが手軽に自分の認知機能をチェックできる仕組みを提供しており、その結果を通じて自分の状態を知ることが可能です。川崎医科大学附属病院では、患者図書室に「MOGI」を設置し、訪れる方々が自由に利用できる環境を整えています。このような取り組みにより、認知機能の簡易診断が促進され、もの忘れ外来へ関心を持つきっかけになっています。

利用者の声



実際に「MOGI」を利用した方々からは、「体験ができて良かった」「自分の物忘れの実感を確認できた」との声が寄せられています。これは、年代を問わず、自分の健康状態を知る重要な一歩となり、高齢者にとって自身の運転能力への理解が深まる機会となっています。

高齢社会における交通安全の確保



川崎医科大学附属病院では、高齢社会に特有の交通安全問題解決に向けて科研課題「リアルワールドでの認知機能と道路交通<高齢者運転リスク評価指標の確立>」を推進しています。この研究は、認知機能の低下が高齢者の運転リスクに及ぼす影響を科学的に分析し、有効な評価指標の開発を目指しています。「MOGI」の利用データがこの研究に活用され、より安全に運転を続けられる社会の実現に向けて貢献する意義は特に高いです。

日本テクトシステムズの理念



日本テクトシステムズは「~for peaceful aging~」を企業メッセージとして掲げ、高齢者や認知症の方々が安心して生活できる社会づくりを目指しています。認知機能の継続的なチェックを推進することで、年齢に関わらずみんなが自分の認知機能の状態を理解し、安心して運転をできる環境を構築することが重要です。

川崎医科大学附属病院の活動と展望



川崎医科大学附属病院の認知症疾患医療センターは、認知症に関する診断と治療のみならず、地域の認知症連携ネットワーク作りにも積極的に取り組んでいます。これまでに、専門職向けのセミナーや市民向けの認知症啓発イベントを開催しており、地域全体で認知症についての理解を深める努力をしています。また、「MOGI」の導入により、さらなる地域貢献を目指しています。

このように、日本テクトシステムズが提供する「MOGI」は、単なる技術の提供にとどまらず、地域の交通安全を守るために重要な役割を果たすことが期待されています。高齢者が自信を持って運転を続けられる社会の形成に向け、今後も注目が集まることでしょう。


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会社情報

会社名
日本テクトシステムズ株式会社
住所
東京都渋谷区渋谷2-24-12渋谷スクランブルスクエア
電話番号
03-6452-9893

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