JR東日本、自販機ビジネスをイギリスで拡大へ
株式会社JR東日本が、イギリスを舞台に自動販売機ビジネスを一気に拡大する計画を発表しました。これまで50台のデジタル自販機を運営してきた実績を基に、2024年6月には新たに現地法人「UKBD」を設立し、7月にはデコラム社の全株式を取得するという大きなステップを踏み出します。これにより、自販機の設置台数を1,000台規模まで拡大し、さらに多様なサービスをお客さまに提供することを目指しています。
デコラム社との協業
デコラム社はイギリスでの自販機運営に特化した会社で、鉄道運行会社から約9割の運営権を持つなど、強固な事業基盤を持っています。JR東日本は、デコラム社との協業によって、現地での自販機ビジネスのさらなる成長を図っていく予定です。自販機は「まとめ買い機能」や「遠隔在庫管理」、さらには「キャッシュレス決済」など最新技術を活用し、革新的なサービスを提供してまいります。
スマートリテールビジネスの展開
JR東日本は、UKBDおよびデコラム社を足掛かりに、スマートリテールビジネスにも注力します。新しい技術を駆使し、お客さまのニーズにマッチした商品を提供することで、サービスの向上とビジネスの収益拡大を狙います。AIを活用したデータ分析や省人化により、効率的なオペレーションを実現し、今後はEU全域へのサービス展開も視野に入れています。
今後の展望
JR東日本はこれらの取り組みを通じて、パッケージ化されたビジネスモデルを確立し、グローバルなネットワークを活用してさらに多くの国や地域へ展開する予定です。「イギリスの鉄道駅やその周辺の顧客体験を向上させ、豊かなライフスタイルを提供する」と、JR東日本の関係者も自信を持って語っています。デコラム社社長は、「私たちは、鉄道分野とスマートリテール分野において、JR東日本との協業を心より楽しみにしています」と述べ、この事業統合が互いにとって新しい成長の一環となることを期待しています。
このように、日本の革新的なサービスがイギリスの交通拠点で展開されることで、新しいライフスタイルが生まれることに期待が寄せられています。今後のJR東日本の動向に注目が集まります。