福島県諸橋近代美術館が長期休館へ。リニューアル計画と展覧会情報をお届け

諸橋近代美術館、長期休館のお知らせ

福島県の文化の拠点である諸橋近代美術館が、2025年11月10日より長期休館することが発表されました。開館以来、同館は多くの美術ファンを魅了してきましたが、施設と設備の老朽化が進行しており、改修工事が必要とされています。

休館期間とリニューアルの目的

休館は2027年4月頃までの予定で、この期間に空調設備や照明システムなどのリニューアルが行われます。特に、重要な作品を展示している「サルバドール・ダリコレクション」や他の近代絵画の展示も、しばらく見ることができなくなるため、最後のチャンスとなります。

同館は1999年に開館以来、様々な展覧会を開催し、49本以上の展示を行ってきました。2025年11月9日までの「よりみち展～美術のみかたが広がるよもやま話～」もご覧いただける貴重な機会です。この展覧会は、作品を通じて新しい視点を提供し、多くの観覧者に楽しんでいただける内容となっています。

支援によるクラウドファンディング

さらに、近年では作品修復を目的としたクラウドファンディングも実施しており、予想を上回る支援が集まりました。これらの寄付金の一部を、改修工事にも活用し、訪れる方々にとってより快適な鑑賞環境を整える予定です。福島県からの文化発信を担う館としての責任を果たすべく、スタッフ一同一丸となって取り組んでいきます。

展覧会「よりみち展」の詳細

会期: 2025年7月19日（土）～11月9日（日）
休館日: 2025年9月17日（水）
会場: 諸橋近代美術館（福島県耶麻郡北塩原村桧原剣ヶ峯1093-23）
観覧料: 一般 1,300円／高校・大学生 500円／中学生以下無料（身体障がい者手帳などを提示した場合、所有者と一名の付添者は無料）
* 営業時間: 9時30分～17時00分（入館は閉館30分前まで）